渋野日向子はショット好調も…パットに苦しみ『71』「ぜんぜんダメだ!」
<アムンディ・エビアン選手権 初日◇11日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
「もうぜんぜんダメだ!」。ホールアウト後の囲み取材で、渋野日向子が開口一番に嘆いた。1バーディ・1ボギーの「71」。イーブンパー・52位タイという初日の結果には到底満足できない。
アウトからスタートした渋野は前半9ホールをオールパーでラウンド。後半13番パー4ではフェアウェイからピン10メートルの位置に乗せると、尾根を越えてカップを1メートルオーバー。返しは入らず、スリーパットのボギーが先に来た。この日唯一のバーディは続く14番パー3。ピン上約10メートルのパットをジャストタッチで沈めて、バウンスバックを決めた。
「(14番の)前のホールがちょっと上りのパッティングで、かなり打ってしまってのスリーパットだったので。次のホールも同じような傾斜だったから、『しっかり今回はタッチ合わせるぞ』と思ったら入ってくれたので、良かった」
この日のスタッツを見てみると、フェアウェイは13ホール中10回、パーオンは16ホールとショット面は安定していた。しかし、肝心のパットに苦戦した。「微妙なアンジュレーションが多い。カップ際と自分が立っているところの読みがなかなかマッチしてなかったな」と、傾斜だらけのグリーンと自身の読みをかみ合わせることができなかった。
根本的なストロークではなく、わずかなラインの読み違いが原因。「ラインのところの少しだけだから、修正はしやすい」と改善に自信をのぞかせる。あす朝一のパッティング練習でグリーンの感覚をしっかり確認し、本番で成果を出せるようにしていきたい。
ホールアウトしたのは午後6時過ぎ。2日目は午前8時12分からティオフだ。「できれば早く休みたい。あすも早いから。でも、少しパッティングはしたいかなとは思っていますけど。…してないかもしれない(笑)」と苦笑い。体調を優先し、決勝進出に向けて準備を進めていく。
今季は「全米女子オープン」で単独2位、「KPMG全米女子プロ」で7位タイとメジャーで2連続トップ10入りを果たしている。初日はやや出遅れたが、気持ちを切り替えて好位置で土曜日を迎えたい。(文・高木彩音)
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