ラーメン店がアルバイトを動員してまで行列をつくらせる理由とは?【経済とお金の話】
イチオシスト
人は何らかの「行列」を見ると、俄然として興味をもちます。「何だろう?」と好奇心を刺激され、たちまち行列の理由を知りたくなるからです。ラーメン店の前で、「行列」を見た場合は、「きっと、ここのラーメンはうまいに違いない」と勝手に想像し、並ぶのが嫌いな人でも「そのうち食べに行こう」などと決心を固めたりするものです。
行列のできているラーメン店のすぐそばに、お客さんがガラガラのラーメン店があると、「気の毒にこの店は早晩潰れるだろうな」と想像します。これは死活問題ゆえ、アルバイトを動員して並ばせる行列屋なる商売まであるゆえんなのです。
そのラーメンがオイシイかどうか、自分の好みに合っているかどうかは、食べてみないとわからないものです。しかし、目の前の「行列」という現象を「重要な情報」と見立て、自分も同じ行動をとろうとするのは「同調伝達」と呼ばれる効果です。株式市場で人気を呼んでいる銘柄に飛びつきたくなるのも、「同調伝達」によるもので、多
数派と同じ行動をしたくなる人間の性が、投資の分野においても発揮されてしまうのです。人は、「不確実な情報」しかない時には、自分の周到な分析や判断よりも、「多人数という情報」を判断のよりどころとする傾向が強いのです。
似たような心理効果には、「バンドワゴン効果」が有名です。バンドワゴンとはパレードの先頭で音楽を奏でる楽隊車のことで「時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗る」という意味があります。書籍の帯に「10万部突破!」とあれば、思わず買ってしまうとか、「当店の人気ベスト3」と表記された商品があると、ベスト3の中から商品を選でんでしまう――などの心理効果のことなのです。
出典:眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話
記事提供元:ラブすぽ
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