ツアー5勝の40歳・松村道央が歩む“セカンドキャリア”「男子ゴルフ界を盛り上げたい」
<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 初日◇11日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ (北海道)◇7178ヤード・パー72(予選)、7096ヤード・パー71(決勝)>
主催者推薦で出場している40歳・松村道央が4バーディ・1ボギーの「69」。3アンダーと好発進を決めた。「比較的ピンチがなくて、いつも通りにプレーができましたね。3番で馬の背のようになっているグリーンで5メートルのパットを沈められたのが会心でした」と振り返った。
ツアー5勝を挙げている松村だが、近年は試合で結果を残すことができず、昨年はセカンドQTで敗退。今季は下部のABEMAツアー1試合に出場し、レギュラーツアーはこの試合が初出場となっている。復活に向けて、並々ならぬ思いでプレーをしているかと思いきや、「もう40歳だし、北海道に旅行しにきた“おじさまゴルファー”の気持ちで、プライベートのようなゴルフができればいいかなと思って」と脱力している。
競技の場から遠ざかりつつある松村だが、現在のモチベーションはどこにあるのか。「将来プロになりたいというジュニアに教えたりとか、クラブチャンピオンになりたいというアマチュアの方に教えたりしています。シード選手よりゴルフをやっているんじゃないか、というくらい(笑)」。“セカンドキャリア”として、ゴルフの普及活動に力を入れている。
さらに、スポンサー企業のアドバイザーに就任し、ゴルフの事業提案をするなど幅広い活動を行っている。それも、男子ゴルフ界への“恩返し”のためだと話す。「女子ゴルフはすごく盛り上がっていて、賞金とかも破格。バブリーな状態にあると思う。でも、ゴルフブームをもう一度、男子に持っていきたいという気持ちが強い。若い20代前半の子たちが台頭してきているので、(自分も)男子ゴルフ界を盛り上げられるように」。男子プロを巻き込んだ事業も模索しているという。
あす以降のプレーについては、「プロゴルファーとして予選通過は最低ラインなので。4日間ゴルフをしたいですね」。あくまでも自然体で挑む。(文・神吉孝昌)
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