世界1位の人気ぶりに感激 岩井千怜は「自分の世界」に入ってV争い
イチオシスト
<ホンダLPGAタイランド 3日目◇21日◇サイアムCC オールドC(タイ)◇6649ヤード・パー72>
「ほぼほぼティティクルの応援だったんですけど(笑)。でもその空気感を楽しめた。きょうはいい1日でした」
大会3日目の最終組には、ホールの半分近くを埋め尽くすほどの大ギャラリーが集まった。ファンを引き連れたのは昨年のルーキーイヤーで1勝を挙げたホンダ所属の岩井千怜、タイ出身で世界ランキング1位のジーノ・ティティクル、そしてイ・ソミ(韓国)だ。
「(タイ出身のティティクルが)人気だなって本当に実感しました。まだ3ラウンド目なのにいろんなギャラリーの方がついてくれていたので、最終日の優勝争いみたいな。(組の)空気を盛り上げてくれる。楽しかったです」
岩井の名前入りタオルを掲げるなど日本人ファンの姿も目立ったが、世界1位の圧倒的な人気ぶりに感激。その熱気の中でも「周りを気にしない。自分の世界をつくれました」と集中力を保ち、ボギーなしの4バーディ「68」をマーク。首位と3打差のトータル17アンダー・3位タイで最終日へ向かう。
岩井が言う「自分の世界をつくる」というのは、「あまりナーバスになりすぎないことが大事かな。いつもの気持ちの持ち方で入るのも大事。“スコアを出さなくちゃいけない”という気持ちを持つより、“ミスしてもいいや”とか、そういう気持ちで行く」ということ。
初日後には「知らず知らずのうちに、完璧なショットを求めてしまう自分がいる」と気づいた。2日目に「62」をただき出した際は、「完璧じゃなくていいよ」と言い聞かせ、自らにかけていた重圧を手放したことが好スコアにつながった。この日もその意識を貫いた。
1番でバーディを奪ったあと、前半は9番までパーが並ぶ展開。それでも焦りはなかった。「ゴルフってそんなに上手くいかない。周りは伸ばしているかもしれないけど、慌てずに自分のペースでやることを心がけていました」。気負うことなく、集中力を切らさずに戦えたことが、ボギーなしという安定感につながった。
「ボギーなし。うれしい~。あすにつながると思います」と自然と笑みがこぼれた。残り18ホール。「変わらずに。自分の空気を楽しんで、静かに回れたらいいなと思います」。今大会でつかんだ新たな意識を胸に、今季初優勝を狙う。(文・高木彩音)
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