意外と間違っている人が多いピッチマークの修繕問題! 自分が作ったものじゃなくても直してる?
イチオシスト
新規ゴルファーの増加とセルフプレーがスタンダードになった現在、グリーン上のピッチマーク修繕にもいろいろと変化が起きているようだ。そんなピッチマークの話を、四六時中ゴルフ漬けのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が語る。
マスターズトーナメントを開催するオーガスタ・ナショナルのメンバーの間で推奨されているというピッチマークの直し方がSNSで話題になったことがありました。ピッチマークの中央に、ティペグか、1本足のグリーンフォークを差し込み、グルグルと回すように動かします。周囲の芝が盛り上がるので、穴から抜いたフォークで盛り上がった部分を寄せて、パターのソールなどでトントンと整地すれば終了というものです。
オーガスタ・ナショナルが奨励しているという部分は、フェイクではないか? という説もありますが、間違った方法として多くのゴルファーがやりがちな、凹んだ部分を下から盛り上げる修繕方法では、根が切れて数日後にピッチマークの形に芝生が枯れて跡になってしまうので、それより何倍も正しい方法でしょう。
バブルの頃、ゴルフコースのキャディマスター室前には、スコアカードとペンシル以外に、ボールマーカー、ティペグ、グリーンフォークが無料で配られているのが珍しくありませんでした。コースのロゴマークが入ったアイテムとして、それぞれに収集していた人もいたものです。
その昔、ピッチマークは、キャディが修繕するものと思っている人がいました。しかし、20世紀末の2グリーンをベント芝のワングリーン化する流行で、それまで以上にピッチマークが増え、目に付くものは修繕することを求められ、グリーンフォークを携帯しようという啓蒙が広まったのです。
その当時から、修繕方法は、下から持ち上げて平らにするのではなく、周囲の芝を寄せ集めて穴を塞ぐ方法が正しいのだと広く呼びかけていましたが、なかなか広まりきらない現実があります。
「自分は下手くそだからピッチマークはできない。グリーンフォークなんてまだまだ早い」という人もいますが、上手くても下手でも、みんな同じようにグリーンフォークを携帯するべきです。自分のピッチマークを直すのは当たり前としても、ライン上や目立ったものなど、直すべきピッチマークはグリーン上にたくさんあるからです。
正しい方法を覚えること、それを伝えていくことも大事ですが、お気に入りのグリーンフォークを見つけて、愛用することもオススメしたいゴルフの醍醐味です。ピッチマークを直したい、直すのが楽しい、という気持ちになれば一石二鳥以上の効果があります。
普段はスルーしているだけで、意識した瞬間から見えてくる世界があるのはゴルフの特徴の一つです。グリーンフォークも、たくさんの種類が市場に溢れていますし、オールドゴルファーにお願いすれば、昔のコレクションから秘蔵の1本を譲ってくれるかもしれません。
そういうストーリーを作り、楽しむのもゴルフの内なのです。ちなみに、僕は仲間と作ったオリジナルの1本足のグリーンフォークを長年愛用しています。(文・篠原嗣典)
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験しゴルフと恋愛のために生きると決意。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」。
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