生き物系YouTuber、フグと同じ猛毒を持つ「ヒョウモンダコ」を丸ごと一匹食べる

イチオシスト
生物系YouTuberの「平坂寛」(登録者数95万人)が、2月13日に公開した動画で、フグと同じ猛毒を持つヒョウモンダコを丸ごと1匹食べる検証を行いました。
フグと同じ毒を持つ猛毒のヒョウモンダコ
平坂は、公益財団法人黒潮生物研究所の客員研究員を務める生物の専門家で、過去には『情熱大陸』(TBS系)にも出演しています。YouTubeでは、「オオスズメバチに刺されてみた」「スッポンにかまれてみた」「毒キノコ『ベニテングダケ』を食べて中毒してみた」など、毒のある生き物にわざと刺されたり、あえて食べてみたりする体を張った過激な動画で知られています。
今回の動画冒頭、平坂は「テトロドトキシンで人間を死に至らしめる猛毒のタコ、ヒョウモンダコを大唾液腺まで残さず1匹丸ごと食べてみます」と宣言しました。
ヒョウモンダコ類は国内外で死亡例や重症例があり、平坂は「絶対に真似しないでください」と強く注意喚起。「いやぁ恐ろしいです」としつつ「本当でしょうか?」と、その毒性に個人的な疑問を示します。
平坂によると、ヒョウモンダコは皮膚と筋肉に毒があるほか、口の奥の唾液腺にも毒があるとのこと。攻撃と防衛の両面で毒を使う点が珍しいとも紹介しました。
平坂は沖縄の夜の海へ向かい、ヒョウモンダコ類の1種であるオオマルモンダコを浅瀬で捕獲しました。その個体は小型で、頭部にあたる外套膜は約2センチ、脚を伸ばしても10センチほどの大きさでした。
今回あえて食べる理由について平坂は、過去に同種を2回食べた経験があり、その際はいずれも無事だった一方で、「毒の含有量が多いとされる大唾液腺を除去して」食べていたため、今回は大唾液腺込みで「丸ごと食べた場合に何が起きるのか」を確かめたいと述べます。

茹でヒョウモンダコを丸ごと食べる
短時間の湯通しで、「茹でヒョウモンダコ」を作ると、「この煮汁も捨てません。飲みます」として茹で汁まで摂取すると宣言。仮に茹で汁に毒の成分が移っていた場合も、体に取り込めると語りました。
危険性を考慮し、いきなり1匹を一口で食べることは避け、2等分して半分ずつ食べることに。テトロドトキシンの潜伏期間が40分~3時間程度とされることを踏まえ、ひと切れごとに「3時間以上」のインターバルを置くと説明します。
平坂は、まずカップに入れた茹で汁をひと口で飲み干すと、「タコを茹でたお湯の味と香り」と感想を述べ、続いて身を口に入れました。口にしたのは「この半分で1.5gぐらい」と説明ています。
味については「普通のタコだな」とし、内臓と大唾液腺込みでも苦みは感じないとのこと。同じくテトロドトキシンを持つイモリを食べたときもそうだったように、テトロドトキシン自体に強い刺激的な味がないのかもしれないと語りました。
その後の経過観察では、食後40分ほどの時点で、体には何の異変もないと報告。3時間経過しても症状が見られなかったため、残り半分も同様に飲み込み、さらに3時間の観察を実施しました。
最終的に、最初のひと切れから合計6時間が経過しても「何にも起きませんでした。何ともありません」「舌がしびれるとかも一切ない」とコメント。「不本意」とも口にしつつ、軽い症状すら出なかったと報告しました。
個体差で毒量が1万倍との研究も
無症状で終わった理由について平坂は、いくつかの可能性を挙げて整理しました。
まず「個人差で効きにくい体なのでは」という見方については、体格差によって同量摂取時の影響が軽くなる可能性は否定しないとしながらも、人が死亡するレベルの毒であれば何らかの症状が出るはずだと指摘。自身の体質だけで説明するのは難しいとの立場を示しました。
次に、ヒョウモンダコ側の個体差として「毒の量が個体によって違う」可能性を挙げます。長崎大学の研究では、後部唾液腺の濃度に最大約1万倍の差があったと報告されているといい、致死量の毒を持つ個体がある一方で、毒量が極端に少ない個体もあり得ると説明しました。
また、ヒョウモンダコの3種(ヒョウモンダコ、オオマルモンダコ、コマルモンダコ)の間で毒性に差がある可能性にも言及。ただし、今回食べたオオマルモンダコでも海外で重症例や死亡例が報告されているとされ、「毒がずっと弱い」という見立ては否定的に捉えるべきだとしました。
最後に平坂は、「食べて取り込む」場合と「刺されて(かまれて)体内へ注入される」場合の違いに触れます。事故の多くは刺咬によるものとされる一方、経口摂取による事例は見当たらなかったといい、有識者に意見提供を呼びかけました。
動画の結論としては、今回は「オオマルモンダコ1匹を大唾液腺込みで丸ごと食べたが無症状だった」としつつも、「n=1の例」に過ぎないと強調。別の個体では重症化する可能性もあるとして、「絶対に真似しないでください」と改めて注意を促しました。
この動画のコメント欄では「更新が止まると不安になるYouTuber第1位/更新されると不安になるYouTuber第1位」、「『真似しないでください』真似できるか!」、「✕今回は本当に危険 ◯今回も本当に危険」といった大喜利のようなコメントが寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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