無意識にタバコをやめたくてもやめられないようにしてしまう「認知的不協和」とは?【社会心理学】
更新日:
イチオシスト
ライター / 編集
イチオシ編集部 旬ニュース担当
注目の旬ニュースを編集部員が発信!「イチオシ」は株式会社オールアバウトが株式会社NTTドコモと共同で開設したレコメンドサイト。毎日トレンド情報をお届けしています。
あなたがなかなかタバコを止められないのはナゼ?
解釈を変えることで矛盾を解消する
自分の心の中に矛盾を抱えた状態のことを「認知的不協和」といいます。これはフェスティンガーによって提唱された理論で、認知的不協和が起きると、人は無意識のうちにそれを解消しようとします。
これについてフェスティンガーは、次のような研究を行っています。ある宗教団体の信者たちは「1954年12月21日に大洪水が発生して世界は滅びるが、自分たちは宇宙人によって助けられる」と信じていました。しかし、当日になってもなにも起きません。
ここで信者たちは、自分の心の中に「予言は必ず実現するはずだが、実際は大洪水も宇宙人も来ていない」という矛盾を抱えることになります。そこで信者たちは「自分たちの信仰心によって神が洪水を防ぎ、世界は救われたのだ」と考えるようになりました。
予言が外れたという事実の解釈を変化させることで、自分の中の矛盾、すなわち認知的不協和を解消したというわけです。
これと同じようなことは喫煙者にもいえます。喫煙者にとって、健康に悪いにも関わらずタバコを吸っているという行為は、自分の中に矛盾を抱えた状態といえます。
これを解消する方法としては、思い切って禁煙するという手もありますが、これはそう簡単にはできません。そこで、「喫煙者でも長寿の人がいる」とか「禁煙するストレスのほうが体に悪い」というふうに考えて、認知的不協和を解消しようとします。
このように人は、自分に都合の良い情報だけを選んだり、解釈をしたりすることで、できるだけ認知的不協和を起こさないようにしているわけです。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』監修:亀田達也
記事提供元:ラブすぽ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
