【方針転換】『アセットコルサ EVO』がGT風の「金稼ぎ」要素を撤廃!硬派なスキル重視へ
イチオシスト
リアル志向のレースシム『アセットコルサ EVO』が、開発中のキャリアモードを白紙撤回した。当初予定されていた「賞金を稼いで車を買う」グランツーリスモ的なシステムは廃止され、純粋にドライビングスキルを磨く「アカデミー」へと刷新。なぜ「ゲーム的な進行」を捨てたのか? その背景には、競技性を重視するコミュニティの声があった。

クノス シムラツィオーニ(※1)で大きな方針転換があったようだ。ラグジュアリーなドライビングシムの提供者であり、早期アクセス(※2)中のタイトル『アセットコルサ EVO』の開発者である彼らは、当初計画していたシングルプレイヤーのキャリアモードを「ゴミ箱」に捨てたのである。その代わりに、プレイヤーのスキルを磨く方法を教えることに主眼を置いた、刷新された「ドライビングアカデミー」を採用することになった。
スタジオは2月4日、ゲームの公式Discordサーバーを通じて、「現在のキャリアモードとゲーム内経済システムから離れることを決定した。これはつまり、XP、仮想通貨、および経済ベースの進行システムは、もはや体験の一部ではなくなることを意味する」と発表した。
以前の話では、『アセットコルサ EVO』のキャリアモードは『グランツーリスモ』シリーズのように機能するように聞こえていた。イベントをクリアして現金やXPを稼ぎ、それを使ってより多くの車を購入し、さらなるイベントをアンロックしていく――そうやってゲームを進めていく達成感を味わう仕組みだ。
しかし、誰もがこの計画に満足していたわけではなかった。『アセットコルサ』フランチャイズは、特にGT3レースシムである『アセットコルサ コンペティツィオーネ(ACC)』において、オンラインPvP(対人戦)レースでも同様によく知られている。そしてオンラインレースにおいて重要なのは、すべての競技者にとって公平な競争条件(イーブンな環境)を保つことだ。
ゲーム内通貨を十分に稼いで購入するまで車両がロックされてしまうシングルプレイヤー体験と、公平性が求められるオンライン要素を融合させるのは、困難な課題だったようだ。コミュニティの一部のメンバーは、この方針転換が行われる前から、当初のキャリアモード計画について同様の懸念を表明していた。
「この決定は軽く下されたものではない」と声明は続いている。「しかしこれにより、コミュニティが何を重視しているかをより良く反映し、ゲームの長期的なビジョンをサポートする、より明確で本格的な体験を構築することに集中できる」
とはいえ、キャリアモードが単に切り捨てられ、体験に穴が開くわけではない。代わりに「ドライビングアカデミー」が拡張され、シングルプレイヤーの焦点となる。これは、プレイヤーがより速くなり、異なる車やコースのニュアンス(機微)を学ぶのを助けるためのものだ。
「当初のキャリアモードは最終的な方向性の一部ではなくなるが」とクノスは述べている。「ソロプレイに意義ある構造を提供することは、我々にとって依然として非常に重要だ。我々の目標は、人工的な経済システムを通じてではなく、スキル、学習、そして競争を通じて進行を導くことだ。同時に、好評を博している車両チューニングなどの機能は引き続きサポートしていく」
一方で、オンラインプレイは本格的な強化が行われている。バージョン0.4アップデートでのランクマッチ(格付けレース)導入に続き、まもなくスペシャルイベント、オンラインリーダーボード、ホットスティント(※3)、そして「その他の特化型ゲームモード」がマルチプレイヤーのロースターに加わる予定だ。
【補足・注釈】
※1 クノス シムラツィオーニ(Kunos Simulazioni): イタリアのゲーム開発会社。物理演算のリアリティに定評があり、硬派なシミュレーター好きから絶大な支持を得ている。
※2 早期アクセス(Early Access): 開発途中のゲームをリリースし、ユーザーからのフィードバックを得ながら完成を目指す販売方式。
※3 ホットスティント: 指定された周回数や時間内で、いかに安定して速いラップタイムを刻めるかを競うモード。
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=海外の反応=
「オープンワールドになるって話はどうなったんだ? 残念だな。アセットコルサの物理挙動でただドライブできるゲームになるかと期待してたのに」
↑「もう『オールド・イェラー(※)』のような扱いをして、安楽死させてやるべきだ。美化しただけのライセンステストの集まりなんて誰も求めてない。ただ練習したいだけなら、ACCや旧作のアセットコルサが無印ですでにそのニッチを完璧に埋めているからな」
(※注:『オールド・イェラー』は狂犬病になった愛犬を泣く泣く射殺する映画。転じて「手の施しようがないので終わらせる」という意味)
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