海外滞在期間が“最長記録”を更新 畑岡奈紗の頑張れる源…「何十時間後かな」
<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇10日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
オープンウィークが明け、今年で5回目の出場となる畑岡奈紗は月曜日、火曜日と9ホールずつの練習ラウンドでコースをチェック。水曜日はドライビングレンジやパッティンググリーンで練習に励んだ。
オフの一週間は「(自宅のある)フロリダに戻り、土曜日が出発だったのであまりゆっくりはできなかったんですけど、練習したり休養したりしてあっという間でした」という時間を過ごした。そこで今季の課題になっているパッティングを中心に調整。試合が続いている間に、どうしても生じてしまう“ズレ”を修正した。
「ちょっとしたことだと思うんですけど、ボールの位置であったり、ボールまでの距離だったり(を調整)。ショットもそうですけど、悪くなってくるとボールと離れてしまうクセがあるので、そこをもう1回やり直してっていう感じです」。オフの期間で自身の細かなクセを再確認し、基本的な部分の修正に励んだ。
この試合を終えると、日本に一時帰国する。2月末の「HSBC女子世界選手権」のあとから帰っていない。「更新しちゃいました。いままで多分3カ月と何週間かだったと思いますけど、丸4カ月ぐらいですかね」と海外での滞在期間の“最長記録”を更新した。さすがに恋しい気持ちもあり、「もうカウントしています。何十時間後かなって」。日数単位ではなく、時間刻みで、まさに指折り待っている状態だ。
帰国後の一番の楽しみは「家族と過ごすこと」。ひさびさに“家族水入らず”で過ごせることが楽しみで仕方がないようだ。フロリダの自宅も落ち着くが、実家で待っている「犬が1番。会いたい、犬に会いたい」。そう話すとニコッとほほ笑む。畑岡にとっての幸せな時間までもうひと踏ん張り。「来週帰れるというのがあるので、頑張れると思います」。これまでとは違うモチベーションで挑めているようだ。
今季4つ目となるメジャー大会は、「ピンを切るポジションとかは毎年ほとんど一緒なので、どういう攻め方をすればいいかはわかってきている。それをやるだけ」と攻略の準備はできている。今季はここまで15試合に出場(失格が1試合)。3度の予選落ちには、前回のメジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」も含まれる。今週は4日間を戦いきり、上位に食いこむためにも良いスタートダッシュを切りたい。(文・高木彩音)
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