世界1位シェフラーが“155億円”到達 タイガーに次ぐ記録ずくめの20勝目
イチオシスト
<ザ・アメリカンエキスプレス 最終日◇25日◇PGAウエスト ピート・ダイ スタジアムC(カリフォルニア州)◇7210ヤード・パー72>
世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が、トップと1打差の2位から出た最終日に「66」をマーク。トータル27アンダーまで伸ばし逆転した。
3コースを使用した3日間の予選ラウンドを経て、最終日はPGAウエストのピート・ダイ・スタジアムCで行われた。シェフラーは、名物ホールとして知られる池に囲まれた17番パー3で、まさかの池ポチャ。ダブルボギーを喫する場面もあったが、それでも2位に4打差をつける圧勝だった。
ツアー公式戦への出場は、昨年9月の「プロコア選手権」以来。今大会は、シェフラーにとって2026年シーズンの開幕戦となった。最終日を1打差の2位で迎えると、出だしの1番で1.2メートルを沈めてバーディ発進。すぐさま首位に立っていた2021年大会覇者のキム・シウ(韓国)を捉えた。
2番でボギーを喫したものの、その後は圧巻のバーディラッシュ。4、5番、さらに7、8番で連続バーディを奪い、前半は「32」をマークして独走態勢に入った。バックナインに入っても勢いは止まらず、11番から再び連続バーディ。16番ではこの日9つ目のバーディを奪い、2位との差を6打に広げ、付け入る隙を与えなかった。
17番パー3ではティショットを池に入れ、悔しそうな表情を見せたが、「16番グリーンでトロフィーが欲しかった」と会見ではジョークを交える余裕も。王者らしい一幕だった。
シェフラーは29歳7カ月4日でツアー通算20勝目を達成。出場151試合での20勝は、タイガー・ウッズ(米国)の95試合に次ぐ歴代2位の記録となる。30歳以下での20勝もウッズ以来で、さらにツアー通算20勝の選手に与えられる「永久シード」も獲得した。
ちなみにツアー初優勝は、2022年の「WMフェニックスオープン」。20勝到達までに要した日数は1442日で、こちらもウッズの1351日に次ぐ歴代2位だ。
「正直、20勝目ということはほとんど考えていなかった」と胸の内を明かす。「きょうはすごくショートゲームが冴えて、ウエッジでとてもピンに寄せられた。それが勝因になった」と冷静に勝利を振り返った。
優勝賞金165万6000ドル(約2億5600万円)を獲得し、生涯獲得賞金は1億ドル(約155億円)を突破。これを上回るのは、ウッズとローリー・マキロイ(北アイルランド)だけとなった。
「記録で彼らと並ぶのはいつだって良いプレーをしている証し。とはいえ、日々、記録のことは考えていない。今週の試合に向けて準備していた時は、ただベストを尽くすことだけに集中している」と世界1位の29歳は淡々と語った。
今季、6月の「全米オープン選手権」を制すれば、“キャリアグランドスラム”達成となる。その最終日21日(日)は、30歳の誕生日。シネコック・ヒルズGCでの戦いに注目が集まるが、本人の視線は次戦の「WMフェニックスオープン」(2月5~8日)に向けられている。(文・武川玲子=米国在住)
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