意識もうろうで「やばい。死ぬ」 高須幹弥医師、CT検査の造影剤でアナフィラキシーショックを起こしたと明かす
8日、高須クリニックの「高須幹弥」(登録者数64万人)が、CTの造影剤でアナフィラキシーショックを起こしたことを明かしました。
CTの造影剤でアナフィラキシーショックを起こす
人間ドックにてがんの有無を調べるPET検査に引っかかったため、造影剤を使ったCTで詳しい検査を受けたという高須医師。その際に投与された造影剤でアレルギー反応を起こし、アナフィラキシーショックになったのだとか。幸いなことに、その場ですぐに救命活動が行われたため命に別状はなかったそうです。
高須医師は3カ月前の人間ドックでも腹部の造影CTを撮影。そのときは「ふわーっと全身が熱くなったような感じ」がしたものの、問題なく終わったそう。今回も、造影剤を注入した直後は問題なく、診察室を移動する際のエレベーターやトイレでも異常はなかったそうです。ところが診察室の受付に到着した途端に気分が悪くなったのだとか。
検査は大きな総合病院で受けていたため、すぐにストレッチャーに乗せられ点滴を繋がれた高須医師ですが、その間にも血圧が下がり続け意識がもうろうとしていたとのこと。急変したのが造影剤を打ってから5~10分後だったことから、アナフィラキシーショックであることに気付いた高須医師は「やばい。死ぬ」と思ったといいます。その後すぐに救急の医師が太ももにアドレナリンを打ったことで、血圧が上がって意識もはっきりし、助かったそうです。
今回の検査では、前回と違う「オプチレイ320」という造影剤が使用されており、これがアレルゲンとなったのか、それとも前回の造影剤によって体内に抗体が作られたことによるアレルギー反応なのかは不明とのこと。そのため今後は造影剤を使用しないことになったそうです。
高須医師によると、造影剤でアナフィラキシーショックを起こす確率は0.04%で、そのうち死亡に至るのは10~20万人に1人なのだとか。元々アレルギー体質だという高須医師ですが、「0.04%に引っかかるってヤバいすよね」と驚きを見せつつも「通常アナフィラキシーショックになって死にかけたとしても、適切な処置をすれば救命できるっていう可能性が高いと思う」と自身の体験を踏まえて適切な対応の必要性を話しました。
身をもって体験したことで「勉強になった」
今回身をもってアナフィラキシーショックを体験したことによって「本当に勉強になったな」と思ったと話す高須医師。ショックで血圧が下がって気分が悪くなった際、体を横にして足を高く上げることで脳に血液が回りやすくなり、気分が楽になったという実体験から、そういった処置の大切さを実感したといいます。また、血圧をすぐに上げられるアドレナリンの注射が最も早い解決策だと体験した高須医師は、近くにある場合はできるだけ早く打つことが患者のためでもあるとしました。
高須クリニックでも、手術の際に投与する痛み止めや処方する抗生剤などがアナフィラキシーショックを起こす可能性があるため、もしショックが起きたときの処置が身をもってわかったと話しました。今回はアドレナリンの注射で回復したものの、それでも心臓が止まってしまった場合は心臓マッサージの実施やAEDの使用も必要になってくるとのことです。
高須医師は、世の中にあるほとんどの薬でアナフィラキシーショックが起こりうることから、どこの家庭でもアナフィラキシーショックを起こしてしまう危険性があることを覚えていてほしいと伝え、動画を締めくくりました。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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