前例なき出来事が続出 異例大会にクマ騒動、幻の優勝も【国内男女10大ニュース・中編】
イチオシスト
今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今回は『国内男女・中編』。
■下部ツアーで前代未聞の決着 黄アルムがクラブ入れ違いで敗戦
国内女子下部ステップ・アップ・ツアーで、前代未聞の決着が起きた。「京都レディース」でプレーオフを制した黄アルム(韓国)だが、その直後にクラブ本数超過が発覚。プレーオフ1ホール目のスコアに2罰打が科され、勝利が取り消された。
これにより藤井美羽がツアー初優勝となったが、「申し訳なさがあります」と複雑な心境を吐露。「状況説明もなく、(アルムと)話もできていない。本当に胸が痛い」と語った。
その後、裁定に納得できないアルムは直筆の手紙をSNSに投稿。「推定だけじゃペナルティは納得できない」「悪用しやすい」と主張し、波紋が広がった。
■明治安田レディスの会場にクマ出没 プロアマ、初日中止に
7月に行われた国内女子ツアー「明治安田レディス」で、異例の事態が起きた。初日を翌日に控えた16日、コース内でクマが目撃され、プロアマと第1ラウンドが中止となった。
プロアマ前半組の選手がホールアウトし、入れ替えが行われていた最中に目撃情報が発生。安全確保を最優先し、そのままプロアマは中止に。協議の結果、初日の競技中止と大会3日間の無観客開催が決まった。
前週に地元・北海道でツアー初優勝を挙げた内田ことこは、「ビックリです」と驚きを隠せなかった。クマを目撃した経験はなく、「ニュースでしかないですね。小学生くらいの時に一度だけ(近くにクマが出没して)集団下校をしたことはあります」と語り、宮城の地で最もその存在を感じることになった。
■ビッグマネーがかけられた前澤杯 女子選手2人も参戦
賞金総額2億円、優勝賞金4000万円が設定された国内男子ツアーの新規大会「前澤杯」。異例の10日間にわたるプロアマ戦、ラウンドガールの帯同など、話題性に富んだ一戦となった。
実業家の前澤友作氏が所有する完全非公開のプライベートコース「MZ GOLF CLUB」で開催。プロアマ戦には一般参加枠(1日最大50組)を設け、1組100万円で販売。その収益を賞金に充てるという、前例のないスキームが採用された。
さらに女子選手の菅沼菜々、寺西飛香留が参戦。コースには前澤氏所有のスーパーカーが並ぶなど、ゴージャスな雰囲気に包まれた。2026年の第2回大会開催も決定している。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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