日本勢が主役の一年 海外女子ツアーで相次いだ快挙【海外女子10大ニュース・中編】
イチオシスト
今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今回は『海外女子・中編』。
■原英莉花がエプソン優勝&昇格
米女子下部エプソン・ツアーを主戦場にした原英莉花が8月「ワイルドホース女子ゴルフクラシック」で優勝を果たした。日本国籍選手では23年ぶり快挙となった。
昨年の最終予選会(Qシリーズ)を通過できず、米ツアーを目指して過酷といわれる下部ツアーに飛び込んだ。日本ツアーのシード権を放棄して歩み始めたいばらの道。出場18試合でトップ10入り9位と常に上位を走り続け、ポイントランキング5位でフィニッシュ。来季の米女子ツアー出場資格を獲得し、昇格が決まった。
■櫻井心那が予選会突破、来季米ツアー勢は史上最多15人に
米国女子ツアーの来季出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)が12月に行われた。日本勢では2次予選をトップ通過した櫻井心那、シード権を逃した渋野日向子と西村優菜、下部エプソン・ツアーを主戦場にした伊藤二花が出場。櫻井、渋野、西村が通過を果たした。
今年は史上最多13人が米ツアーを主戦場に戦ったが、来季はさらに、日本勢が大所帯になる。山下美夢有、竹田麗央、畑岡奈紗、西郷真央、岩井明愛、岩井千怜、勝みなみ、古江彩佳、馬場咲希、吉田優利、笹生優花、西村優菜、渋野日向子に、櫻井、下部エプソン・ツアーから昇格する原英莉花の15人。まだまだ、なでしこ旋風が巻き起こりそうだ。
■日本勢が17試合連続トップ10入り 2025年は記録が目白押し
2025年は記録ラッシュの一年となった。西郷真央と山下美夢有がメジャー制覇。竹田麗央(TOTOはノンメンバーでの勝利)、岩井千怜、岩井明愛、山下がルーキー優勝。畑岡奈紗が3年半ぶりの勝利を飾り、優勝ラッシュとなった。
“6人”による“7勝”はどちらも史上最多。優勝人数は2019年(畑岡、渋野日向子、鈴木愛)と24年(笹生優花、古江彩佳、竹田)の3人にダブルスコア。優勝回数は10年の宮里藍がひとりで記録した5勝を上回った。優勝回数はツアー最多(同じく7勝の韓国はダブルス戦で2人が優勝している)となった。
なでしこは序盤から快進撃。過去2シーズンの優勝者が出場できる開幕戦で竹田が8位に入ると、そこから毎試合で優勝争いを展開した。日本勢によるトップ10入り連続記録は17試合。7月のメジャー大会「アムンディ・エビアン選手権」で途切れたが、32試合(不成立試合と国別対抗戦を除く)のうちトップ10入りを逃したのはエビアンと「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」の2試合のみだった。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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