2025年中古UTで一番売れたのは、年間女王愛用のあの名器【中古クラブランキング】
イチオシスト
12月の中古クラブランキング・UT部門は、ピンの『G430』が11カ月連続の1位を記録。人気の理由や気になる価格など、現在のトレンドをゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也さんとチェックしていこう。
11か月連続とほぼ1年にわたり1位に君臨するのがピンの『G430』だ。2022年発売で、中古クラブの平均販売価格は29,000円。最新の『G440』の新品の実勢価格46,800円、中古クラブの平均が39,000円という価格を見ると、絶妙な価格設定で「1つ前のモデルだがお買い得」と感じることもできる。
その特徴は安心感のあるヘッドサイズで低・深重心を実現していること。「高さが出しやすく、打点ブレにも強い」と島田店長。多少、当たりが薄くてもグリーン周りまで飛ばせるのでスコアをまとめやすい、計算できるクラブというのも選ばれる理由だろう。国内女子ツアーで年間女王となった佐久間朱莉も、4Uと5U、コースによっては3Uを入れており、まだまだ人気が続きそうだ。
1位の『G430』以外にも、3位に『G425』(2020年発売)、8位『G440』(2025年発売)、10位『G410』(2019年発売)と、新旧モデルが揃ってランクイン。「ピンのクラブに対する評価が上がり続けている」と島田店長。特にユーティリティは使用頻度が高く、長い距離を平均点高く飛ばしたいもの。結果次第でスコアに与える影響が大きく、気分良くプレーするにも鍵となるクラブで、「ピンのやさしさを求めているゴルファーが多い」とも。『G410』はソールのウェイトやヘッド形状など、現在のベースを作ったモデル。最新の『G440』は、ソールにラウンドが付くなど抜けが向上している。中古の平均販売価格は、『G425』が22,000円、『G410』が19,000円だ。
ピンの対抗馬と言っていいのがテーラーメイドだ。2位の2021年発売の『SIM2 MAX』をはじめ、『SIM MAX』、『STEALTH』、『STEALTH2』、『Qi10』の5モデルがトップ10入り。「テーラーメイドはピンに比べればコンパクトなヘッドサイズで操作性が高いのが特徴です。なかでも、『SIM2 MAX』はヘッドにホワイトカラーが縦に使われているので、ターゲットに構えやすくなっています」。MAXモデルらしくボールのつかまりがいいのも手にしやすい点だろう。中古の平均価格は17,000円だ。
【2025年12月の中古クラブランキング(UT編)】
1位 ピン G430
2位 テーラーメイド SIM2 MAX
3位 ピン G425
※ゴルフパートナーの12月の統計
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店 島田辰也店長
しまだ・たつや/ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる。
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