LIVゴルファーのミト・ペレイラがプロゴルフからの“引退”を表明 「チリへ戻りたい」と母国への思いを吐露
イチオシスト
LIVゴルフで戦うチリ出身の30歳、ミト・ペレイラがプロゴルフからの引退を発表した。LIVゴルフからも正式発表されている。
2023年から主戦場をLIVゴルフに移したペレイラは、ホアキン・ニーマン(チリ)をキャプテンとする『トルクGC』 でトップ10入り6回と活躍。しかし25年シーズンは個人ランキングで51位となり降格対象となっていた。
ペレイラは自身のインスタグラムでスペイン語と英語の両方で胸中を吐露。「この素晴らしいスポーツに関わってきたが、優先順位は自然と変化していく」とし、「今の私の最大の願いは、絶え間ない移動から離れ、チリに戻って自分の人生に集中することだ」とコメントした。
米男子下部のコーンフェリー・ツアーで3勝を挙げたペレイラは、21−22年シーズンにPGAツアーへ昇格。25歳だった21年には東京五輪にも出場し、松山英樹、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、コリン・モリカワ(米国)らとともに『銅メダル』をかけたプレーオフも戦った。結果はC・T・パン(台湾)に敗れたが、その名を世界に知らしめた。
最も注目を集めたのは22年にオクラホマ州のサザンヒルズCCで開催された「全米プロ選手権」。最終日の17番を終え単独首位に立ち、チリ出身で初のメジャー制覇の期待がかかったがティショットをクリークに入れてダブルボギー。ジャスティン・トーマスとウィル・ザラトリス(ともに米国)とのプレーオフに進んだが、ビッグタイトル獲得には及ばなかった。
ペレイラは「引退についてはここ数年、ずっと考えてきた」とし、「長い間、故郷を離れて異国で暮らし、数えきれないほどの週をホテルや空港で過ごしてきた。今は立ち止まる時が来たと思う。チリこそが私の居場所であり、家族こそが自分が存在する理由。ゴルフは私に忍耐力を教えてくれた。良い時も困難な時も乗り越えるすべを教えてくれた。これから待ち受けるものに対して十分に準備ができたと信じている」と苦しかった思いを明かした。(文・武川玲子=米国在住)
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