陸っぱりメバリングで60cm級シーバスがヒット【大阪・泉大津】メバルにはまだ水温高めか

ずいぶんと気温が下がってきたので、メバルへの期待も膨らんでくる。今回は泉大津のマイポイントでしっかりとメバリングしてみることにした。まだ日の高いうちにエントリーして、ボトムから調査していく。夜になったら表層のチェックだ。しかし、例によってあの魚の登場でそれどころではなかった。

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（アイキャッチ画像提供：TSURINEWSライター・井上海生）

泉大津でメバリング

釣行日は11月30日。空はきれいに晴れ上がっているが、あいにく若潮。ただ、場に立ってみると海の動きはいいように感じた。悪い潮の日に特有の、あのだらだらとした感じじゃない。「中潮だと思って釣ろう」と気持ちをあらため、やっていくことにした。

まだ日の残る海（提供：TSURINEWSライター・井上海生）

日没前のエントリーである。周囲にはまだメタルジグを投げている人が数人いた。しかし、私の実感的に大阪湾奥の今季のLSJは閉幕ではないかと思っている。サゴシの魚影もすっかりと薄くなった。

ジグヘッド3gでしっかりとボトムをとって、まずは通常のリトリーブ。何かがつついてくるが、たぶん低活性のカサゴだろう。次に、やじり型のヘッドに変えて、ダーティングを試してみた。これもデイメバルの鉄板釣法だが、これにはフグかベラがかじってきたのみ。リアクションの釣りで誘うとこの種の雑魚が噛んでくることがわかったので、メタルジグ3gをセット。だがこれも空振りに終わった。

早めにシーバス浮上

とはいえ、デイメバルはまあ事前の軽いチェックみたいなもの。やはり夜釣りがメインの魚だ。

しかし、このポイントはちょっと変わっていて、メバルがほとんどワームにつかない。メバルというとワーミング先行、ないしワーミングオンリーという世界観だが、どういうわけかワームを見てこないのだ。だからプラグでいく。ただ、このやり方で表層をトレースしていると、この季節は高確率でチヌがつついてくる。

いきなりシーバス（提供：TSURINEWSライター・井上海生）

チヌかなと思ったら、これはシーバス。60cm弱とそこそこいい型だが、わりとあっさりと上がってきてしまった。ルアーを丸呑みしている。おかげでリーダーもザラザラにされてしまい、この時点でノットを交換。

ルアー丸呑み（提供：TSURINEWSライター・井上海生）

メバルはアタリだけ？

キワにタイトに攻めすぎると壁についているシーバスが襲い掛かってくるパターンが何度か続いたので、ここからはオープンも投げていく。潮がちょっとでも噛むところがあれば、ルアーをかえてやり直してみた。

それっぽいアタリはちょこちょこ出る。しかし、それもやはりというべきか、30cmばかりのセイゴだった。陸で暴れられて写真を撮る前にフックアウト。

ツンツンというショートバイトは出るのだが、ノリきらない。おそらくセイゴが大半なのだと思うが、中にはメバルもいるはずだ。しかしこの日は結果的にメバルの姿を見ることができなかった。

湾奥は海水温が下がりにくいので、これほど渋いのだろう。おそらく泉南や垂水などの潮通しがいいところならば返答も早いはずだが、今はアジが南港に入っているのでそれも怠れない。

トータルはシーバス2尾

終わってみればやはり若潮というべきか、潮の悪さも多少影響しているだろう。シーバスが2尾に終わってしまった。LTシーバスゲームと割り切れば悪い釣果ではないが、がっつりメバルを狙いにきた身だけにちょっと悔しさが残る。

近辺で釣れている情報もあるので、私が外しているだけかもしれない。ポイントをサーチし直す必要も感じた。

だが海水温にも言い訳の余地がある。まだ19度台と、昨年よりも2度高いのだ。メバルの適水温は14度といわれるから、まだ彼らにとっては暑すぎるのだとも考えられる。

こればかりは釣り人の努力でどうしようもないことなので、時が来るのを待つしかない。今は好調なアジに狙いを絞って、次に浮上してくるはずのメバルに移っていく。そのように考えて構えているのがラクかもしれない。

＜井上海生／TSURINEWSライター＞