非課税投資枠を有効に活用するには!?新NISAの投資枠使い方例を紹介【眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話】
旧NISAでは、運用できる投資枠が一般NISAで最大600万円(年間120万円×5年)、つみたてNISAで800万円(年間40万円×20年)でした。それが、新NISAでは限度額1800万円に拡大しています。
さらに制度自体が恒久化し、非課税期間も無制限になりました。一般NISAが2007年、つみたてNISAが2042年までの期限付きだった旧NISAに比較すると、大幅に利便性がアップしています。期限を気にせず、安心して長期運用することも可能となったのです。
また、1800万円は投資元本(購入金額)に適用される上限なので、これを非課税で運用することによって、より大きな額を手にすることもできます。そのあとに運用収入(株取引や配当などから得た利益)をどれだけ得ても、非課税のままです。年間では、360万円(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円)という積立額の上限はあるものの、長く、コツコツ積み立てるプランであればこちらも大きな問題にはなりません。
2023年をもって旧NISAでの買い付けは終了しました。ただし、運用している資産については従来の非課税特典が継続して適用されます。なお、旧制度から新制度への移管はできず、新NISAは別枠で付与されます。
非課税投資枠を有効に活用しようOK:「つみたて投資枠」だけに1800万円投資
⇒「つみたて投資枠」に上限がないので可能。
NG:「成長投資枠」だけに1800万円投資
⇒「成長投資枠」の非課税枠は1200万円まで
【ONE POINT】
成長投資枠は1,200万円までという制約がある。したがって1,800万円の投資枠を最大に活用したい場合はつみたて投資枠も併用しなければならない。一方、つみたて投資枠は上限がないので1,800万円を埋めることが可能である。
合計で最大1,800万円、かつ成長投資枠の上限1,200万円という制限さえ守れば、あとの組み合わせ方は自由。すべて使い切る必要もない。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太
記事提供元:ラブすぽ
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