【読解クイズ】文章に入る言葉は何?(Vol.11)
イチオシスト

【問題】
次の文章を読んで、文中の( 1 )に入る最も適切な言葉を選びなさい。
秋の夜長、窓の外から美しい虫の音が聞こえてきます。スズムシやコオロギたちが奏でる音色は、涼しげで風情があり、日本人の心を癒やしてくれます。( 1 )、この「虫の声を音色として楽しむ」という感性は、世界的に見ると非常に珍しいものだと言われています。多くの国の人々にとって、虫の声は単なる「雑音」や「ノイズ」として脳内で処理されてしまうそうです。これは、日本人が虫の声を「言語脳(左脳)」で聞いているのに対し、西洋人は「音楽脳(右脳)」で聞いているからだという説があります。古来より自然を愛で、和歌や俳句に詠んできた日本文化の影響が、脳の働きにまで及んでいるのかもしれません。同じ音を聞いても、受け取り方が違うというのは面白いですね。今夜も虫たちの演奏会に耳を傾けながら、日本独自の繊細な感性を大切にしたいと思いました。
問:( 1 )に当てはまる接続詞を選びなさい。
A. つまり
B. 実は
C. したがって
D. たとえば
★ ヒント
ヒント1:前では、日本人が虫の声を「風情がある」「癒やし」と感じる一般的な感覚が述べられています。
ヒント2:後では、それが世界的には「珍しい」「雑音に聞こえる」という意外な事実が紹介されています。読み手の常識を覆すような、驚きの事実を導入する言葉が入ります。
【解説】

正解:B. 実は
【解説】
( 1 )の前の文章では、私たち日本人にとって当たり前の「虫の声を風流だと感じる感覚」について述べています。一方、( 1 )の後の文章では、それが世界標準ではなく、むしろ少数派であるという「意外な事実(知られざる真実)」を提示しています。読み手が予想していないような深い事情や事実を打ち明ける際に使われる「実は」が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・A(つまり):前の内容を要約する場合に使います。・C(したがって):前の内容が理由となって、後の結論になる場合に使います。・D(たとえば):具体例を挙げる場合に使います。
いかがでしたか?当たり前だと思っていたことが、実は特別だったと気づくのは面白い体験ですね。新しい知識を得て、常識をアップデートすることは、脳に新鮮な刺激を与えてくれます。
記事提供元:脳トレ日和
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