ホロライブ卒業の天音かなたが告白した「業務負荷」　他のメンバーも言及

ホロライブ所属のVTuber「天音かなた」（登録者数167万人）が12月27日をもって卒業すると発表したことを受け、同グループのVTuberたちが配信を実施。天音が卒業理由の1つに挙げていた、業務の負荷に言及するメンバーもみられました。

相次ぐ卒業と事務所への疑問の声

12月2日、天音は活動6周年となる12月27日にホロライブを卒業すると発表。同日におこなったYouTube生配信で「復帰や、いわゆる転生の予定はありません。デビュー前の元の生活に戻る準備もしています。それだけ覚悟をもって辞めることを決断しました」と説明しました。

卒業理由には、当初想定されていた業務領域を大きく超えるタスクが発生していたことや、自分の活動が回らないほど負荷が集中する期間が続いたこと、仕事の負荷による心身の状態から活動の継続が難しいと感じるようになったことなどを挙げました。

ホロライブを運営するカバー株式会社CEOのYAGOOこと谷郷元昭氏は、「かなたさん、6年間お疲れさまでした！タレントの皆さんに寄り添える会社への改善の取り組みを継続して進め、タレントとファンの皆さまが共に笑顔でいられるよう、全力を尽くしてまいります」とXに投稿しました。

しかし、ホロライブは今年だけで8人も卒業・配信終了を発表しているという状況のため、Xユーザーからは「いい加減業務内容の見直しと改善をしないとこれからも卒業生が増えていくばかりですよ？？」「企業として目指すものはあると思いますが、タレントのみんなが居てのホロライブ、もっと現場サイドの言葉を聞いてあげてください」といった声が多く寄せられました。

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ホロライブメンバーが卒業に言及

12月3日、「獅白ぼたん」（同155万人）は生配信を実施し、天音の卒業に言及しました。ちなみに、情報漏洩の観点から、ホロライブメンバーも天音の卒業は事前に知らされておらず、2日の発表で知ることとなりました。

獅白は天音が卒業理由の1つとして挙げた「業務領域を大きく超えるタスク」に触れ、自身にも同様の事態が発生したことがあると明かしました。獅白によると、グループでとある仕事を割り振られたときに、獅白だけ他の人の3倍の仕事量があったのだとか。仕事をこなしたうえでマネージャーに相談すると、マネージャーも味方になってくれたといい、後日、「偉い人」から謝罪とそうなった経緯の説明、再発防止に努める旨を伝えられたとのこと。獅白は、この問題の原因はコミュニケーションエラー、報連相不足だとしています。

こうしたトラブルはホロライブに限った話ではないとしたうえで、「業務外で発生してしまったその多さっていうのがすごい分かって、かなたんの卒業の理由を見たときに」「かなたんも忙しかったと思うから、ソロライブだったりとか、他に音楽活動のことだったりとか、やっぱりクオリティにこだわりたい部分の活動量がすごい多いタイプだったと思うから、そういうのが結構たくさん積み重なっちゃったのかなっていうので」「私ですら起こったときに『いや、めっちゃしんど』ってなったから」と共感を示しました。

最後には「かなたんの思いを受け継ぎというか、なんかいいようにちょっとホロライブも、ホロライブというかカバーが変わっていってくれたら嬉しなと獅白は思います」と話して動画を締めくくりました。

領域外の業務に言及

同日、「AZKi」（同129万人）も生配信を実施しました。冒頭から涙を流しながら天音への思いを語ったAZKi。その中で、業務領域を大きく超えるタスクについて触れました。

AZKiによると、これまでに何度かマネージャーが変わったそうですが、中には以前まで全く違う業界で働いていた人もいたのだとか。そういった人が業務に慣れるまでの期間は、タレントがマネージャーに業務を教えることもあるといい、タレント自身で調整や発注、確認作業をすることもあるとのこと。

AZKiはあくまで推測としつつ、こうした状況が続けば「自分でも気づかないうちに消耗しちゃうこともあるよねっていうか」「かなたんのお知らせ文章を読んだときに、本当最初は小さなことだったかもしれないけど、そういうことの積み重ねがやっぱりこういういろんな心身に支障をきたす原因になってしまっていたのかなと」と涙ながらに語りました。

コメント欄では

ししろんのお話、全編通して「わかる！」の一言に尽きます。私は一般企業のサラリーマンおじさんですが、ホウレンソウ不足からの誤解や失敗は大勢で業務に当たる上での永遠の課題ですよね。ホロメン，スタッフさん、YAGOO、応援してます

報連相が上手く回らなくなる時があるのは、会社が大きくなって人が増えると、どうしても発生する問題だよな

仕事量多くなってるとか、それ私じゃなくて良くない？はあらゆる業界であるね

といった声が寄せられています。