年間20試合になる可能性も… PGAツアーは27年からスケジュール大幅短縮に本気?
イチオシスト
2週間前、ベテランプレーヤーのハリス・イングリッシュ(米国)が「2027年からPGAツアーは大きく変わる開幕は2月、出場選手も少なくなりシーズンは大幅退縮されるかも。少なくとも話し合われている」と語り話題となったが…。どうやらPGAツアーは本気のようだ。
自身が主催する非公式大会、「ヒーローワールド・チャレレンジ」でバハマに滞在するタイガー・ウッズ(米国)の元に、現PGAツアーのCEOを務めるブライアン・ロラップ氏が合流。2日(火)の夜、大会に出場している20名のほとんどの選手も加わりミーティングが行われた。
話し合われた内容は、2027年からの大改正についてだ。ロラップ氏は、現在描いている新しいツアーのコンセプトを選手に紹介。シーズンは20~25試合、トップ選手が最高のコースで、最高の時期にプレーができるというもの。タイガーとともに選手からの質問に応えたという。
世界ランキング1位で男子ゴルフ界のトップに就くスコッティ・シェフラー(米国)もミーティングに参加。大会開幕前日の3日に行われた公式会見の中で、「自分にとって完璧なスケジュールというのがどういうものかは分からないけれど、出場するトーナメントを自分で選ぶことができる自由があるほうが好きだ」としながらも、「競うことが好きだし、ベストプレーヤーと戦いたい。ベストプレーヤーが集まるところでプレーする」と、少数精鋭のツアーに出場する意向を示した。
タイガーは現在、PGAツアーの「フィーチャー・コンペティション・コミッティ」(未来競技委員会)の会長を務めている。前日の会見の中ではPGAツアーの改革について「基本はファンへの取り組みだ。ファンに可能な限り最高なプロダクトを提供しようとしている。そしてそれが実現できれば、ツアーの一部を所有する選手たちにもより多くの利益を還元できる」と述べ、ファン、選手、すべての人にとって素晴らしい取り組みだとした。2027年からの実施を目指す。(文・武川玲子=米国在住)
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