「気持ちが弱かった」横峯さくらが語る“甘え”との決別 40歳を目前に思うこと
イチオシスト
<JLPGAファイナルQT 2日目◇3日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース(茨城県)◇6418ヤード・パー72>
「続けられるうちは続けたいなと思います。毎年毎年、いろいろ考えさせられる部分もあるんですけど、レギュラーツアーで優勝したいっていう気持ちが、今の私たちを奮い立たせている。QTは独特な雰囲気がありそうですね。もう常連です」
ツアー通算23勝の横峯さくらは、今年も、来季の出場権をかけた戦いにやってきた。来週13日には40歳になる。レギュラーツアーで2014年以来の優勝を果たすことを目指し、いまも懸命に戦っている。QT初挑戦だったのは産後の21年。21位で突破し、その後も40位(23年)、28位(24年)と前半戦に出場できる位置を確保し続けてきた。
今年はメルセデス・ランキング93位でフィニッシュ。序盤から予選落ちの文字が目立ったシーズンだった。夏場にはキャディを務める夫の森川陽太郎氏と話し合って、クラブ選択やグリーンの読みなどを全権委任したことも。ただ、秋にハウスキャディを起用したことをきっかけに、自ら考えるようになった。このQTではラインの読みを「たまに」お願いして、あとは自分で考えている。
「自分でやらないとやっぱり上位にいけない。甘えがありました。自分でしっかり決めて打っていないし、誰かに頼ってしまっていた。気持ちがすごく弱かったなと思います」
主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を通過して本戦に出場したり、試合を“完走”する機会も増えてきた。かつては“ボロボロ”と表現していた自身の状況も「確実に脱しました」と力強く話す。
初日は1オーバーと出遅れたが、この日は前半14番で190ヤードから2オンに成功し、10メートルのフックラインを流し込んでイーグルを奪うなど「67」をマーク。終盤の7番、8番では連続ボギーを喫したものの、最終9番で5メートルにつけてバーディを奪い、「引きずることなく終われました」。トータル4アンダー・16位タイのQT突破圏内に浮上して折り返す。
「自分のゴルフに徹することです。ここのグリーンは上につけちゃうと難しいので、なるべく下から、というのを心がけながらプレーしています」。頭をフル回転させて、百戦錬磨の経験を存分に生かした戦い。「ゴルフが楽しいです」という言葉とともに、来季のツアー出場を目指していく。(文・笠井あかり)
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