業界初最大1,200W 車載+ソーラー急速充電&バッテリーケア BLUETTI「Charger 2」発表会レポート
今回の主役は、走行中にポータブル電源などを最大1,200Wでガンガン充電できる新型走行充電器「Charger 2」。メーカーいわく「一般的な車載充電器の13倍高速化」できるそう。アウトドアシーンで活躍はもちろん、自動車バッテリーのケアにも繋がるという「Charger 2」。前モデルのCharger 1からどのような進化を遂げたのかを取材してきました。
また同時に発表された、レアメタルを使用せずナトリウムイオン電池を使用したポータブル電源「Pionner Na」。スリムでちょっとした隙間に設置可能な次世代UPS「FridgePower」についてもご紹介します。
イチオシスト
BLUETTIは2025年12月1日、「Charger 2」、「Pionner Na」、「FridgePower」の3製品を発表しました。今回の主役は、走行中にポータブル電源などを最大1,200Wでガンガン充電できる新型走行充電器「Charger 2」。メーカーいわく「一般的な車載充電器の13倍高速化」できるそう。アウトドアシーンで活躍はもちろん、自動車バッテリーのケアにも繋がるという「Charger 2」。前モデルのCharger 1からどのような進化を遂げたのかを取材してきました。また同時に発表された、レアメタルを使用せずナトリウムイオン電池を使用したポータブル電源「Pionner Na」。スリムでちょっとした隙間に設置可能な次世代UPS「FridgePower」についてもご紹介します。

BLUETTIはポータブル電源とクリーンエネルギー技術のパイオニアとして2009年に創業したメーカーです。
研究開発チームスタートを起点とし、世界初のポータブル電源量産化やリン酸鉄リチウムイオン電池搭載モデルの投入などで実績を積んできました。現在は110以上の国・地域で、約300万ユーザーがBLUETTI製品を使っているという。
発表会に登壇した川村卓正COOは、モバイルバッテリーが起因となった火災や事故についてのニュースを最近多く耳にするが「これまでBLUETTIのバッテリーが燃えたことは一度もない。」と品質の高い製品であることをアピールされていました。その理由としては、製品の開発からテストまでをすべて自社で行っていることをあげ、数多くのテストを行っていると実際のテストの様子を動画で解説、製品品質への自信が表れていました。
日本では、災害時のポータブル電源貸出に関する協定を埼玉県と締結したり、能登半島地震の被災地へポータブル電源を寄贈するなど、防災分野での活動も積極的に行っており注目のメーカーであるといえるでしょう。


今回発表されたCharger 2は、前モデルのCharger 1の上位モデルとして紹介されました。
注目ポイントは「リバース充電」。これまでは自動車バッテリーからCharger 1を通してポータブル電源などへ電力を供給する一方通行でした。しかし、Charger 2では接続したポータブル電源などから自動車バッテリーへ電力を供給するということが可能に。Charger 2を介してポータブル電源と自動車バッテリーの双方向で電力をやり取りできる新しい車載電力スタイルを可能としました。
さらに、自動車バッテリー+ソーラーパネルからの給電にも対応。最大1,200Wで給電できるようになり、従来なら10時間以上かかっていた1,000Wh級のポータブル電源をわずか1時間でフル充電するハイパワーを実現しました。
- 自動車バッテリー(オルタネーター)からの入力:最大800W
- ソーラーパネルからの入力:最大600W
- 最大出力:1,200W

注目ポイントのリバース充電には、3つのモードが備わっています。
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緊急ジャンプスタート
バッテリーが弱ってエンジンがかからない。そんなときに、ポータブル電源の電力で始動をサポートするお守り機能。
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トリクル充電
12V/24Vバッテリーへ低電流を流し続け、電圧を適切に維持するモード。長く乗らない車のバッテリー維持にぴったり。
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パルスメンテナンス
制御されたパルス電流を流してバッテリー内部を整え、性能回復や寿命延長を狙うメンテナンス機能。
またハードウェア面でも、逆極性・過電流・過電圧・低電圧・短絡・温度管理といった各種保護機能をしっかり搭載しています。
BLUETTI以外のメーカーの市販ポータブル電源の約95%と互換性を持ち、スマートオルタネーター搭載車(ハイブリッド車など)にも、D+信号線をつなぐだけで対応できる。車もポータブル電源もまとめて守る賢い電力ハブとして使えるのが、Charger 2の大きな魅力だと思う。

Charger 2は、専用の「BLUETTIアプリ」と連携できるのも特徴の一つ。入出力の状況やバッテリー残量をリアルタイムでチェックすることができ、Bluetooth/Wi-Fi経由でのリモート操作にも対応している。走行中はもちろん、車の外にいても電源の状態がわかるのはとても便利だと感じた。
すでに「Charger 1」を使っているユーザーは、配線はそのままに本体だけ入れ替えればCharger 2へアップグレードできる。また、アップグレードの特別キャンペーンも実施中とのことで、手軽に最新モデルへ更新できるのは、既存ユーザーにとっても大きなメリットであるといえる。

今回の発表会では、Charger 2に加えて2つの新製品も披露された。
まず1つ目は、世界初の極寒環境にも対応したナトリウムイオンポータブル電源「Pioneer Na」。
バッテリー容量900Wh/最大出力2,250Wというスペックに加え、-15℃での充電、-25℃での放電に対応する寒さへの強さが大きな特徴だ。
さらに、AC電源とソーラーを合わせたハイブリッド充電なら、0〜80%まで約35分という驚きのスピードを実現する。
続いて2つ目は、家庭用の超薄型バックアップ電源「FridgePower」。
厚さわずか75mmのボディに2,016Whのバッテリーを搭載し、冷蔵庫など停電で止まると困る家電を支えるUPSとして設計されている。
出力は瞬間最大出力は3,600Wに対応し、冷蔵庫はもちろん、オーブンやドライヤーなども使える。一般家庭で使えない家電はほとんどないのではないか。非常時に何も考えずに家電を使用できるのは実はとても安心できることである。さらに、拡張バッテリー「BlueCell 200」を追加すれば、冷蔵庫を最長4日間動かせるというタフな仕様だ。
これらの新製品は、単体で便利なのはもちろんだが、Charger 2と組み合わせることで真価を発揮する。
「走行中に車で発電 → 家のバックアップ電源を充電」という電力の流れが自然に作れ、クルマと家庭の電力をつなぐエコシステムをBLUETTIが本気で目指していることが感じられた。

Charger 2のメーカー希望小売価格は131,600円(税込)。
本体単体に加えて、ポータブル電源とのセットモデルも用意されており、発表会ではAORAシリーズとの組み合わせ価格が紹介されていた。
Charger 2 + AORA 100 V2:271,400円
Charger 2 + AORA 200:331,400円
まず、既存のCharger 1ユーザー向けには、19,980円でCharger 2へアップグレードできる特別プログラムを実施(期間:2025年12月1日〜31日)。配線を変えずに本体を入れ替えるだけで最新モデルへ移行できるため、すでに使っているユーザーにはかなり魅力的だ。
さらに、48%OFFの早割セールに加え、各公式販売チャネルで利用できる5%OFFクーポンも配布される。
(※割引率や条件は販売ページごとに異なる場合がある)
実際に購入する際は、公式サイトや各ECモールの製品ページで最新情報を確認しておくのがおすすめだ。

走行中に最大1,200Wでポータブル電源を一気に充電できるCharger 2。
車載バッテリーを守る3つのリバース充電モードに加え、アプリと連携することでクルマ全体の電力を“見える化”しながら管理できる点も大きな魅力だ。
車中泊やバンライフを楽しむ人はもちろん、仕事でクルマを使う人、防災意識の高い家庭にとっても、今後の電力の使い方を変えてくれる一台になりそうだ。
記事提供元:CARPRIME[カープライム]
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