格安SIMだと思われがちな楽天モバイル なぜ区別されにくいのか
イチオシスト
通信事業者が乱立する現在、大手キャリアに加えて、仮想移動体通信事業者(MVNO)や格安SIMも広く認知され、普及しています。そうした中、大手キャリアとして高い人気を誇る「楽天モバイル」が、ユーザーから格安SIMとして認識されていることが明らかになりました。
そこで今回、通信インフラ事業や地域振興事業を手掛ける株式会社ALL CONNECTが運営する通信メディア「オールコネクトマガジン」は、格安SIMに対するユーザーの認識と、楽天モバイルを含む主要ブランドの分類意識に着目し、2025年11月にスマートフォン利用者374名を対象とした調査を実施しました。

楽天モバイルを格安SIMだと誤認している人は4割以上

今回の調査結果から、楽天モバイルが格安SIMだと思うかについて回答を見てみると、なんと42%もの人が「はい」と回答。「いいえ」は27%となり、「わからない」も31%と、楽天モバイルについて正確に理解している人はたった3割弱であることがわかった。楽天モバイルは、正しくはMNO(自社回線を持つ大手キャリア)となるので、格安SIMとは異なる。

「格安SIM」と判断する料金ラインについて回答を見てみると、「2,000円未満」が43%で最も多く、「3,000円未満」が28%、「4,000円未満」が13%と続きました。楽天モバイルの月額3,278円はこの基準に照らすと“格安”と受け取られやすく、誤認されるのも自然な流れと言えるでしょう。
一方で、「料金が安くても格安SIMとは思わない」と回答した人も約16%存在していました。
料金の安さが誤認を引き起こしていると判明

今回の調査では、楽天モバイルを格安SIMだと認識した理由として「料金の安さ」を挙げた人が46.8%と最も多いことが分かりました。確かに「格安」という言葉から料金の低さを連想しやすいのは当然ですが、実際には料金が安いだけで「格安SIM」と判断するのは誤りです。

過去の調査結果で「現在利用中の格安SIM」を尋ねた項目を見ると、楽天モバイルを挙げる回答が多いことが明らかになりました。実利性の高さやブランドイメージ、価格の安さなどから、「楽天モバイル=格安SIM」という誤った認識が定着していることがうかがえます。
今後は、通信事業者の区分について正しい理解がより広がっていく必要があるでしょう。
出典:【オールコネクトマガジン】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています
記事提供元:スマホライフPLUS
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