砂川公佑が初シード獲得へ絶好スタート 師匠・寺西明の助言を胸に「しっかりメリハリをつけて」
イチオシスト
<カシオワールドオープン 初日◇27日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7375ヤード・パー72>
プロ6年目で初シードを狙う砂川公佑が、1イーグル・6バーディの「64」をマーク。8アンダーで単独首位とし、10月「フォーティネット プレーヤーズカップ」以来のトップ発進を決めた。
この大会には2年連続2度目の出場。昨年は「71」「75」で予選落ちを喫していただけに、初日の好スタートに表情も明るい。一日を振り返ると「パッティングがすごく決まってくれたので、そこが一番良かったと思います」と26パットでまとめたパッティングが好スコアの要因となった。
少し前まではパッティング時に下半身が横に動くクセが課題だった。そこで導入したのが、ヤマニゴルフの練習器具『クイックマスター コネクトボール』。「挟むことによってあまり動かなくなる。それが良くなったきっかけです」。足の間にボールを挟み、軸が固定されたことで、ストロークの安定感がさらに増した。今では毎朝のルーティンになっている。
砂川は大阪学院大学出身で、3年時の2019年には「日本学生」と「朝日杯」の2冠を達成。同年の「ブリヂストンオープン」では6位タイでローアマチュアを獲得した。翌20年にプロ転向。22年は下部ツアーを主戦場に戦い、QT10位で挑んだ23年はレギュラーツアー13試合に出場した。QT1位で臨んだ24年は20試合に出場したが、賞金ランク78位で初シードには届かなかった。
今季はQT18位の資格で開幕した。リランキングは12位で突破し、ここまで15試合に出場して予選落ちは3回。現在、賞金ランキング68位につけている。
今大会は来季の職場を獲得するための大事な一戦だ。本来、フルシード権は賞金ランキング65位以内だが、現在55位のキム・ソンヒョン(韓国)が出場義務試合数に達しておらず、66位の藤本佳則がボーダーライン。砂川がシード権を獲得するには、今大会で30位前後に入ることが必須となる。
高校1年生の頃から師事するシニアプロの寺西明からは、『とにかく小さいゴルフはするな、思い切って行ってこい』と背中を押された。「少し守りたいなとか、そういう気持ちは当然出てくると思うけど、守るところは守っていい。攻めるところは思いっきり行きなさい、とアドバイスをもらいました」。師匠の言葉通りメリハリをつけたことで「自分の思ったマネジメント通りに運べているので、ショットもいい」と結果につなげた。
残り3日間も師匠の言葉を胸に戦っていく。「あす以降もしっかりメリハリをつけて、攻めるとこは攻めたいですし、守るとこはしっかり守って。極力ボギーを打たないようにすることを心がけて、あと3日間やりきりたいです」。シード権獲得へ大きな一歩を踏み出した。(文・高木彩音)
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