「落ちハゼを狙え!」乗合船ハゼ入門ガイド 出船港の選び方からタックル・アワセまで徹底解説

「落ちハゼを狙え!」乗合船ハゼ入門ガイド 出船港の選び方からタックル・アワセまで徹底解説">
ハゼ釣り船の出船港について ハゼは、温暖な汽水域に多く生息しているが、温暖化の影響で北海道の函館湾でも釣れることが確認されている。 釣れると笑顔がこぼれる(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永 …
イチオシスト
ハゼは各地の汽水域で狙え、秋から初冬にかけて乗合船が限定出船するため、この時期は船宿選びとタックル準備が重要。手バネ竿で底を小突く伝統釣法と、リール竿で天ビン仕掛けを使う現代的な釣り方が主流で、シーズン後期は大型狙いが楽しめる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)


ハゼ釣り船の出船港について
ハゼは、温暖な汽水域に多く生息しているが、温暖化の影響で北海道の函館湾でも釣れることが確認されている。
釣れると笑顔がこぼれる(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
関東圏の釣り場は、千葉の利根川河口部から房総半島を一周して、東京湾奥や神奈川沿岸部となるが、乗合船を出している港は限られる。
多くの船は、秋~初冬(12月)限定出船となり、その他の時期は仕立船となる。また、江戸川放水路を代表とする手漕ぎボートは、11月いっぱいで終了する店がほとんど。
タックル
大別すると、ベテランやマニアが好む手バネ竿と呼ばれる中通し竿と、リールを使う船用小物竿がメインタックルとなる。後者は軟らかいキス竿でもOK。
ノベザオタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
ミチイトは、前者はナイロン、後者は細い0.6~0.8号ほどのPEラインがアタリを取りやすい。先イトを結べば、穂先へのイト絡みといったライントラブルが軽減される。
仕掛けは天ビンフカセや、胴突きがある。市販されているハゼ天ビンに、ハリス付きバリを結ぶのが簡単。
天秤仕掛け(作図:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
ハリサイズは、その時期に釣れているハゼの大きさに合わせて使う。おもに袖バリやハゼバリの中から選択。
オモリは、今後中心となるであろう水深5~8mに合わせ、5~8号を持参。老舗船宿の深川冨士見の斉藤船長は、「リール竿の人は竿のオモリ負荷に合わせて」と、言っていた。それでも、10号までが使用範囲だろう。
そのほかあると便利な備品
竿掛けやエサ箱があれば持参、支給されたエサの青イソメに石粉や滑り止めをまぶすとハリ付けしやすくなる。イトを切るときのハサミ、毒魚が掛かったとき用の魚バサミ。さらに、ハリハズシや小型ペンチ、手拭きタオルなどを持参。
エサ箱が便利(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
クーラーは、内容量10~15Lサイズの物がお勧め。あまり小さいと、必要量の氷が入らなくなる。
服装
海上は、陸上より風を受けやすく、無風ベタナギの天気でも船が走りだすと相応の風を受けるので、ウインドブレーカーなど、風を遮られるようなジャケットを着用。
冬日が想定されるような天気では、ジャケットの下に暖かな服装で釣行して快適に過ごしたい。
釣り方
エサは船宿支給の青イソメ。ボート釣りでは別途購入。シーズン初期の小型が多い時期は、エサの長さは3cmほど。これからのシーズン後期は、越冬前の特大サイズ(ケタハゼ)が対象となり、4~5cmほどに切ったものを2~3匹房掛けにしてアピールすると効果的。
(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
天ビン2本バリ仕掛けを使う場合は、頭のほうから4対6くらいにカットしたエサを、枝バリに頭のほう、先バリにシッポのほうを付けるといい。
エサの切り口からハリ先を入れ、ハリ軸に沿ってまっすぐ通し刺し。チモトまで入ったら横からハリ先を出す。
ハゼは海底を這うようにしてエサを探しているので、エサは海底に着いていることが大事。仕掛けの投入は船下へ落とすのが基本。江戸前の伝統のハゼ釣りの風情を重んじる船宿では仕掛けを投げることを禁じている場合があるので、船長に事前確認するといい。
アタリとアワセに集中
初心者が集中すべきポイントとして、次の項目が挙げられる。
アタリは、大型になるとグン、ググ、グンという重量感のあるものが多く、小型やダボハゼなどはピン、ピンとエサを食いちぎるような軽快なシグナルが多い。初期アタリから、7~8秒待っても掛からないときは、これらと判断して仕掛けを回収。
アワセのタイミングは、装着したエサの大きさ、アタリの強さで判断するが、軽く素早いアワセを入れてハリ掛けを意識する。
ギュン、ギュンという手応えがあれば、魚がハリ掛かりしている証拠。手応えがなければ仕掛けを同じ場所に落とし直して再シグナルを待とう。
適宜オモリ&交換(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
魚が掛かったら竿を立てて、掛かった魚を振り子のように自分の手元に取り込む。スムーズになれば、手返しよく自然と釣果が伸びる。リールを使う人は、巻き過ぎないようにするのが手返しのコツだ。
一方、ノベ竿2本を左右の手に持ち、オモリで海底を交互に小突く釣り方はリズムを取りやすく、古来からベテランハゼ釣り師に愛されている釣り方。ハゼを寄せる技と、居食いが多くなる冬期にアタリを捉えやすくなる釣技が合わさったもので、結果として竿頭になる人が多い。
<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
記事提供元:TSURINEWS
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