174日ぶり復帰戦の片山晋呉が、最終日のスタート前に棄権「できるけど無理したくない」
イチオシスト
<いわさき白露シニア 最終日◇23日◇いぶすきゴルフクラブ(鹿児島県)◇7074ヤード・パー72>
シニアツアーは今季最終戦を迎えている。椎間板に細菌が感染する化膿性椎間板炎の治療で約2カ月間入院していた片山晋呉が、5月下旬の「すまいーだカップ」以来、174日ぶりに試合復帰。初日は「73」をマークして1オーバー・43位タイと上々の滑り出し。そして2日目も「80を打たなくて良かった」と、2バーディ・6ボギー・1ダブルボギーと苦しみながらも「78」で回り、2日連続で70台をクリアした。
2日目の18番パー5では、ドライバーでのティショットで270ヤード飛ばし、「ドライバーはほぼあまり変なのはなかったです」と体がしっかり動いていた。しかし、「アイアンというか地面に(ボールが)あるのがまだ難しい。前下がりとか足の感覚がない」と、ライが平らではないセカンドショット以降は、本来のフィーリングはまだまだ戻ってない。
また、今大会では左手の人差し指の上に右手の小指を乗せるオーバーラッピングから、「小学校3年生か、4年生以来」という左右の指を絡めずに握るベースボールグリップにチェンジ。「ベースボールグリップのほうがヘッドは走る」と片山本人は語る。
さらに、グリーン上では目標に体を正対させるサイドサドルスタイルのパッティングを見せた。目標のラインと体を平行に構える通常のパッティングでは「腰が痛い」ことから、退院後はしばらく「腰の負担がかからない」サイドサドルスタイルでパッティングを行っていた。その名残で、実戦でも試したというわけだ。「試合では感覚がゼロになっちゃうから、もうやらない」と今後は通常のスタイルに戻す。
最終日のラウンドについては「回れるか回れないかは朝の練習場次第」と語っていた。そして今朝、ゴルフ場に姿は見せたものの、ラウンド前に棄権を決断した。
「できるけど無理したくない。寝ていて椎間板の2番と3番がうずいて痛くなった。それで怖さがマックスになっちゃった。よくきょうまでできた。どれだけできるのかと思って来て、プロアマで終わりかなと思っていたけど、意外に試合を2日もできました」
現時点で今年の試合出場の予定はなく、来春のシニア開幕戦に向けて調整していくことになる。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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