ジャンボ軍団からまた一人プロの舞台へ “逆輸入選手”もイップスを乗り越えサクラサク【女子プロテスト合格者の声】
イチオシスト
先週7日までJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)で行われていた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストでは、新たに22人のツアープロが誕生した。現役の高校3年生や大学生のほか、長い海外生活を送った“逆輸入選手”など、ここまでの経歴も多種多様だ。ここからの目標は? 理想のプロ像は? 合格者の声をまとめた。
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■千田萌花(ちだ・もえか/22歳/トータル4アンダー・7位タイ)
「最終ホールのパーパットは手が震えすぎて、2メートルもショートしちゃいました。(6度目の挑戦で合格)最後の一打を決めた瞬間は、本当にやってて良かった、やっとみなさんに恩返しする準備ができたなと思いました。また一年と言われたら本当に長い。腹をくくってやるしかないというのが、今回のモットーでした。自分の持ち味である明るい性格を、プレーでしっかり出せるように、楽しくアグレッシブなプレーを見せたい。憧れは上田桃子さんと吉田優利さん。早く追いつけるように頑張ります」
■鳥居さくら(とりい・さくら/18歳/トータル4アンダー・7位タイ)※2024年「日本女子アマ」優勝
「去年は一年間苦しくて、調子が上がらないままプロテストを迎えましたけど、今年はゴルフの調子は上がっていたので、平常心でプレーできたらいいと思っていました。滝二(母校・滝川第二高)の先輩は活躍されている方が多いので、滝二の名に恥じないようなプロになれたらと思っています。憧れは(高校の先輩の)古江彩佳さんと、桑木志帆さん。桑木さんは、優しくて、いい影響を与えてくださった方。これからもお手本にしたいです」
■吉﨑眞夏(よしざき・まーな/18歳/トータル3アンダー・9位タイ)※25年「日本ジュニア」優勝
「得意な部分で本当に苦戦をしてつらかったですね。もっとできたなぁっていう気持ちはあります。(3日目終了後は)号泣しましたね。本当に思うようにいかなかったので…。最終日は集大成を出せるように準備しました。世界で勝てるプロになりたい。みんなから目標にされるような、人間的にも素晴らしいアスリートになるのが目標です。憧れは宮里藍さん。世界で勝っているし、人柄にも惹かれる。わたしもそういうふうになりたいです」
■前多愛(まえだ・めぐ/23歳/トータル3アンダー・9位タイ)
「ホッとしています。最後まで頑張って良かったなという思いです。去年の2次テストのときはゴルフが怖くて、止まると震えるくらい怖かった。戻ってくるのはしんどいかもなと思ってましたが、周りのすごく優しい方々に助けてもらいながら、なんとかここまで帰ってきました。なので(合格は)ビックリですね。去年の自分に『大丈夫だよ、少しずつ頑張っていこうね』と言ってあげたいです。ミスショットをしても常に笑顔を保てる選手でいたいです」
■横山翔亜(よこやま・とあ/22歳/トータル3アンダー・9位タイ)
「テストは、今回が2度目。その時は大イップスで、2次予選も通れませんでした。(米国の大学出身)遠回りではないけれど、他の人が通らない道で、迷うこともたくさんありました。『18歳から受けていたら』とか『大学って意味があったのかな』って親に弱音を吐いたこともあります。今後は日本で生活するので、お母さんのご飯をいっぱい食べたいです。(米ツアーが目標)3~5年後に考えています。急いではいないです。まずは日本で1勝して、そこからコツコツやっていきたい」
■池羽陽向(いけば・ひなた/23歳/トータル2アンダー・12位タイ)
「今年は絶対合格するぞという気持ちでした。やっと終わったなという感じです。いろいろな試合で他の選手のプレーを見て、諦めないで攻めていく人は這い上がっていくというのを感じた。自分もそうなれるように頑張りました。シード選手になって長くツアーで戦いたいです。(ジャンボ邸には)いっぱい行ってます。(直前に行った時は)ジャンボさんに会えなかったけど、プロになってから会いに行こうって思いました。自分の中では、(合格までの)この6年間はあって良かったなと思います」
<ゴルフ情報ALBA Net>
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