石川遼、1アンダー発進も内容に苦悩「試されていると感じる」
イチオシスト
<ACNチャンピオンシップ 初日◇6日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>
ティショットに苦しんだ石川遼は4バーディ・3ボギーの「70」と伸ばし切れず、首位と6打差の1アンダー・37位タイ発進。2日目以降の巻き返しにはショットの立て直しが急務となった。
序盤は決して悪くなかった。スタートの10番から13番まで、パー3を除く3ホールでのフェアウェイキープ率は100%だった。しかし、1つのミスからリズムが崩れる。「14番で左のOBに行きそうになって、そこからいいショットはほぼなかった。長い一日になってしまったなという感じです」。続く15番パー3でこの日2つ目のバーディを奪ったが、16、17番では短いパットを外すなど、連続ボギーを喫した。この日の全選手の平均スコアは「-0.283」。伸ばしたかったインをイーブンパーで折り返した。
1番のティショットは「ファー」と自ら声を出して右のバンカーへ。結果的にバンカーからの2打目を3メートルにつけてバーディとしたが、ティショットの不安は拭えない。2番は3UTで「ど引っ掛けして」左のバンカー。3Wを選んだ4番はフィニッシュで手を離したが、ボールはフェアウェイに飛んだ。
「(4番は)狙いよりちょっと右でしたけど、十分許容範囲のショット。きょうは左へのミスが多くて、あれぐらいの感じじゃないと右にボールが出ないんだなって感じでした」。自身の感覚と実際に飛んでいくボールのズレが埋まらないことを象徴するような場面。このホールはチップインバーディで小さくガッツポーズも見せたが、ショットの乱れを解消するきっかけにはならなかった
インとは対照的にアウトは「+0.594」と平均スコアがオーバーパー。「スコアを作るのはショットだけではないので、リカバリーをしっかりやっていれば、まとまってくる。そこは続けながらショットを修正したいなと思います」。その中での1アンダーは前向きな要素だが、やはり上位を追いかけるためにはショットの立て直しが必要だ。
「昨年に比べて難しいコンディション。やりがいがあるし、自分のゴルフがどこまでできるか、試されているなと感じています。正直、きょうは自分のゴルフができなかったので、まずは自分の中の評価をしっかり高めて、自分を信じてやるだけですね」。ここ2試合は3位→5位と続けて上位フィニッシュ。シーズン終盤に向けて、いい流れをここで切らすわけにはいかない。(文・田中宏治)
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