聴覚障がいを持つ若者3人の物語「私たちの話し方」、全編手話の主題歌MVが公開
イチオシスト
聴覚障がいを持つ20代の若者3人の成長を描き、2024年金馬奨最優秀主演女優賞受賞(ジョン・シュッイン)ならびに2025年香港電影金像奨7部門ノミネートを果たした「私たちの話し方」が、3月27日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開される。全編手話で紡いだパンサー・チャンの主題歌『What If』(もしも)のミュージックビデオが到着した。

3歳で聴覚を失い、人工内耳を装用して“聞こえる人”として生活を送ろうとしているソフィー。生まれながらのろう者であり、手話話者であることに誇りを持っているジーソン。人工内耳装用者であり、手話と口話をこなすバイリンガルのアラン。
手話を禁じて口話教育を推進するろう学校で出会ったジーソンとアランは、互いに環境の違いを感じながらも友情を育み、そのまま大人になる。アランとソフィーは人工内耳を推奨するアンバサダーとして出会う。人工内耳の推進イベントでソフィーは「科学が発展すれば、この世からろう者はいなくなる」と語るが、それにジーソンが激怒してしまい……。
今年3月の大阪アジアン映画祭ではスペシャル・メンションを受賞し、11月に開かれる〈手話のまち 東京国際ろう芸術祭〉でも上映される(アダム・ウォン監督が来日し、上映後にティーチインを実施)。
主題歌『What If』の作詞は映画に主演したジョン・シュッインが手掛け、MVの演出はアダム・ウォン監督とポッター・ジョンが担当。MVには映画のキャストが顔を揃え、聴覚障がいのある当事者、聴覚障がいがある両親を持つコーダ、聴者など、さまざまな人物を演じている。始まりのシーンでは、少年時代のジーソンとアランが手話で「選択肢はたくさんある。僕たちは選べるんだ」と語り合う。
「私たちの話し方」
監督:アダム・ウォン
出演:ネオ・ヤウ、ジョン・シュッイン、マルコ・ン
2024年/香港/広東語・香港手話/132分/カラー
原題:我今天怎麼說 英題:The Way We Talk
字幕:最上麻衣子 字幕監修:Palabra株式会社
配給:ミモザフィルムズ
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公式サイト:https://mimosafilms.com/thewaywetalk/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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