「モンテ・クリスト伯」復讐に向けた特訓シーン映像、著名人コメント公開
イチオシスト
文豪アレクサンドル・デュマによる壮大な復讐譚を、「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネを主演に迎えて映画化した「モンテ・クリスト伯」が、11月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。このたび、モンテ・クリスト伯と若い二人の仲間が復讐に向けて特訓していく姿を切り取った映像〈華麗なる復讐までのレッスン編〉、ならびに著名人のコメントが到着した。
幼少時に父に生き埋めにされかけたアンドレ(ジュリアン・ドゥ・サン・ジャン)と、父を殺され奴隷として売られたエデ(アナマリア・ヴァルトロメイ)。二人はモンテ・クリスト伯(ピエール・ニネ)と出会い、共に復讐へ動き出す。まずはモンテ・クリスト伯の恋人を奪った仇敵の息子であるアルベール(ヴァシリ・シュナイダー)を振り向かせるため、エデへのレッスンが行われる──。
主演のピエール・ニネはもちろん、ここに登場するフレッシュな俳優たちにも注目したい。
〈著名人コメント〉
礼真琴(女優)
私自身が、かつてエドモン・ダンテスを演じた際に感じた苦悩や復讐に燃える野心、そして愛の切なさが非常に鮮明に、この作品に描かれていました。ご覧いただく方々に、きっとたくさんの感動をお届けすることでしょう。
池田理代子(劇画家・声楽家)
少女時代に胸を躍らせ読んだ『巌窟王』の世界が、生き生きとした映像で味わえる幸福に、没頭してしまった。時代に感謝するほかない。
いのうえひでのり(演出家・劇団☆新感線主宰)
面白かった。よく知っている話なのにかなり引き込まれた。友人の裏切りに孤島の監獄からの脱獄の冒険感。めくるめく因果。陰謀。やはり復讐ドラマの金字塔なのだと改めて痛感する。王道の映画化の成功例だと思う。
福山潤(声優)
エドモン・ダンテスからモンテ・クリスト伯へ。カバルカンティへ、エデへ、アルベールへ。繋がれる憎しみと愛は再びエドモンへと帰る。なんと美しい映画でしょうか!待って、希望した甲斐が有りました!
前田真宏(アニメーション監督、アニメーター、デザイナー、漫画家)
海に行きたくなった。
海はいいなあ。
頑としてそこにあって動かず、しかし常に揺蕩い、波立ち、大きくうねっている。
金色の光を撒き散らして心を温め、心地良い風を送ってくる。
かと思えば月の引力や遠い低気圧由来の物凄い力を、その暴力的な本性を見せ付けたりもする。
生命に満ち溢れた巨大な死なのだ。
エドモンは海だ。
陸に住む男たちのあまりに人間的な、卑小な営み企みとのコントラスト。
行われた過ちを、神の代行者の如く正しさへ戻してゆく。
そういう物語だと思ってきたが、そうではないのかもしれない。
凡庸な悪である我々の力など、海が持つ想像を絶する物理的な力の前に、寄せては返す引き潮のような生命の根源の回復の力に敵うはずがないではないか!
広大な水平線を指して、帆にたっぷりの追い風を孕み進み行く船影を見送る時、私は爽快な、幸せな気持ちになった。
海はいいなあ。海に行きたい。

Story
将来を約束された若き航海士エドモン・ダンテスは、策にはまって無実の罪で投獄され、生きる気力を失っていく。そうした中で脱獄を企てる老司祭と出会い、学問を授かるとともにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を知らされ、希望を取り戻していった。
囚われてから14年。奇跡的に脱獄を果たしたダンテスは、秘密の財宝を手に入れ、謎めいた大富豪“モンテ・クリスト伯”としてパリの社交界に現れる。そして、人生を奪った3人の男に巧妙に近づいていく──。
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配給:ツイン
記事提供元:キネマ旬報WEB
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