人気急上昇中のコスプレイヤー・天川星夏が写真家・丸谷嘉長撮り下ろしのデジタル写真集を発売!「楽観的な性格なのに『寂しそう』と言われました」
イチオシスト

人気急上昇中のコスプレイヤー・天川星夏が、写真家・丸谷嘉長による撮り下ろしデジタル写真集『渇き。』を発売した。
スマホRPG『アークナイツ』などの公式コスプレイヤーとして数々のイベントに出演しているほか、モデル・天川星夏として自身でもデジタル写真集を制作。デビュー3年目にもかかわらず、その可愛すぎる姿で多くのファンを獲得している彼女。レトロな古民家風のスタジオで撮影された今作は、どこか物憂げな雰囲気が漂っており、今まで見たことのない新たな表情が見られる挑戦的な一冊となっている。そこで彼女にインタビューを実施。撮影の裏側とともに彼女の素顔に迫った。
■虫とお化け以外NGはありません!――デジタル写真集『渇き。』、拝見しました。写真家・丸谷嘉長さんによる重厚感のある撮り下ろし。SNSで見るキュートな天川さんとは少し異なり、大人の色気が感じられる作品になっている気がしました。
天川 いつもよりメイクも薄いし、ファンの方に天川星夏だと気づいてもらえるか心配です(笑)。でも、いい意味で、普段の私らしくない作品に仕上がったと思います。
――どうしてこのような撮り下ろしに挑戦しようと?
天川 今回の撮り下ろしは、丸谷さんから直々にお話をいただき実現したんです。媒体さんでの撮り下ろしもほぼ初めてでしたし、新しい自分が見られるかもしれないという期待もあったので、ご提案いただくコンセプトに思い切り身を委ねたいなと。衣装もヘアメイクも全てスタッフさんにお任せしました。
――提案されたコンセプトというと?
天川 丸谷さんから「寂しそうな雰囲気があるね」と言われたんです。実際の私はかなり楽観的な性格で、周りからは「いつも元気で明るいよね」と言われがちなので、あまりしっくりこなかったのが正直なところだったのですが(笑)、客観的に見た自分こそが本当の自分という考え方もあるし、そう思わせる雰囲気が無意識のうちに出ているのかもしれないなって。レトロな古民家風のスタジオで、きらびやかな衣装を着て。相対する要素を組み合わせることで、私の中にある明るさと寂しさの両方を表現したい、と。自分では思い付かない切り口だったので、この機会に挑戦してみたいと思いました。
――なるほど。丸谷さんが天川さんに対して抱いたイメージをもとに撮影されたのですね。それにしても「寂しそう」とは唐突ですね。
天川 今まで一度も言われたことがなかったので、私もビックリしました。昨年の冬に箱根温泉で撮影したグラビアのアザーカットを見て、そう感じられたそうです。最初の打ち合わせの際に、わざわざその写真をプリントして持ってきてくださいました。そんなふうにオファーをいただいたこともなかったので、撮影前から新鮮な気持ちでワクワクしましたね。

――ご自身でデジタル写真集を制作される際は基本的にセルフプロデュースだと思います。天川さんのほうから撮影に関して何かご提案は?
天川 特に何も。こう見えて私、あまりこだわりがないんですよ。むしろ、来るもの拒まず何でも挑戦してみたいと思うタイプ。メイクも気分で変えちゃうし、虫とお化け以外のNGはありません(笑)。今回はプロのスタッフさんが集まってくださっているわけですし、全てお任せするのが一番かなって。「みなさんが思うベストな形に仕上げていただけたらうれしいです」とだけお伝えしました。
――堂々としていますね。
天川 表紙にも選ばれている水色のワンピースから白いランジェリーがはだけているシーン。実はここ、自由に動きながら撮影したんです。「ちょっとブレるくらいがいいよ」って。普段はしっかりポージングを決めて撮ることが多いので新鮮でした。
――確かに。髪が乱れている感じとか、躍動感があって良いですね。
天川 あと衣装も。普段、自分で撮影をするときは下着屋さんで普通に売られているものの中から選んでいるのですが、プロのスタイリストさんは、「これ、どこで見つけてくるの!?」と思うような衣装をたくさん持ってきてくださるんですよ。しかも、どれもとっても可愛い! 落ち着いたシチュエーションとはギャップのある奇抜な衣装を楽しめるのも、今作の見どころかなと思います。
――初登場なので天川さんの経歴についても聞かせてください。いつ頃からコスプレイヤーとして活動を?
天川 コスプレを始めたのは中学生の頃です。兄と一緒に子供の頃からニコニコ動画を見ていた影響で、アニメやゲームが大好きで。最初にしたコスプレは、ボーカロイドの鏡音リンちゃん。そこから月1......いや、半年に1回くらいのペースで、イベントなどに参加するようになりました。初めてお仕事でコスプレをしたのは、スマホRPG『アークナイツ』のアニバーサリーフェス。知り合いのカメラマンさんからお誘いいただいたのがきっかけでした。それが2023年1月だったので、本格的な活動はまだ3年目です。
――色んなコスプレイヤーさんがいらっしゃる中で、継続してイベントに呼ばれているのはスゴいですね。『アークナイツ』のフェスは今年も参加されていました。
天川 本当にありがたいです。どうして私が? と思うこともありますが、やっぱりコスプレが大好きだし、私でよければ頑張ります精神でお仕事させていただいています。先ほども言いましたが、基本的にNGなしなので(笑)。
――そのサービス精神の旺盛さがお仕事に繋がっているのかも?
天川 それでいうと、ひとつ大事にしていることがあって。イベントでファンの方と1対1でお話させていただく機会が多々あるんですけど、大好きなミッキーマウスの対応を意識しておりまして。
――ミッキーマウス?
天川 はい。ディズニーに行った時にミッキーがしてくれたことでうれしかったことを、私もファンの皆さんに行なうようにしているんです。例えば、お客さんが入れ替わる時。次のお客さんが入ってきても、前のお客さんの姿が見えなくなるまで手を振り続けます。
――おぉ~、神対応ですね。
天川 "天川星夏"として活動している以上、エンターテイナーでありたいんです。そういえば先日、イベントレポを読んでいたら「最後にもう一回だけ顔を見ておこうと振り返ったら、まだ星夏さんが手を振ってくれていた」と感想を書いてくださっている方がいました。やっぱり、みんなうれしい気持ちになるよな~って。私もうれしくなっちゃいました。

――コスプレイヤーとしての活動のほかに、水着やランジェリーなど、いわゆるグラビア的なデジタル写真集も自身で制作されています。もともとグラビアがお好きで?
天川 そうですね。最初はメイドさんとか、キャラクターじゃないコスプレ衣装から始めました。やってみると、コスプレとは違った楽しさがあって。ただの自分ではあるけど、"天川星夏"というキャラクターが生まれるような感覚があったんですよね。......そういう意味では、キャラクターのコスプレと変わらないのかもしれないです。今話していてハッとしました。
――というと?
天川 素の自分とは切り離した存在として、"天川星夏"というキャラクターを動かしていると言いますか。それが楽しいんだと思います。そもそもプライベートは面白味のない人間だという自覚があるからこそ、完全に素の自分を表に出すことには違和感があって。SNSで日常的なつぶやきをしないのも、そのためです。思えば誰かに活動のことを話すときも、「"星夏さん"は~」って、まるで自分じゃないみたいに話してしまっています。素の自分と切り離しているからこそ、楽しく活動を続けられているところもあると思いますね。
――なるほど。ちなみに素の天川さんは、どんな生活をされているんですか?
天川 撮影やイベントがない日は、家で写真編集などの事務作業をしていることが多いです。あと、打ち合わせとか。意外とお仕事でバタバタしている日が多いですね。何もない時はゲームをするか、ゲーム実況動画を見るか。とりあえずパソコンの前にはずっといますね。で、お腹が空いたらレンチンパスタを食べる。これがリアルな日常です。パッとしないですよね(笑)。
――超インドアなんですね。でも、それで今のスタイルをキープされているのはスゴいです。
天川 一応、週に3回はジムに行くようにしています。あと、生まれつき胃がもたれやすいタイプなこともあり、グルメにあまり興味がなくて(笑)。食事は栄養摂取のため。「週末に撮影があるから甘いものを控えなきゃ」が毎週のようにあるので、あまり食べ過ぎることがなく、太りづらいんだと思います。
――な、なんと......。では、一番の好物は?
天川 うーん、お寿司ですかね。ネタはイカが好きです。
――中でもヘルシーなチョイスですね(笑)。さすがです。順調に活動の幅が広がっているところと思いますが、 "天川星夏"として、今後やってみたいことは何かありますか?
天川 今、本当に全てのお仕事が楽しいんですよ。来るもの拒まずとは言いましたが、無理してやっているお仕事はひとつもなくて。コスプレが大好きだからこそ、それがお仕事になっている時点でとても幸せなんです。ただ、毎日こんなに楽しくていいのか? とも思うんですよね。現代はストレス社会と言いますが、あまりにも自分がノンストレスなのが逆に気になるというか。もっとストレスを感じるような仕事をしたほうがいいのかもって思うんです。......何言ってんだって感じですよね(笑)。
――楽しく仕事できるに越したことはないと思いますけど。世間とズレているかもしれないという不安がある、とか?
天川 そんな感じです。贅沢な悩みですよね。......で、今後やってみたいことですが、動物の看護学校に通いたいです。コスプレイヤーをしていなかったら、間違いなく犬に関わる仕事に就いていたくらい、犬が大好きで。今も豆柴を2匹飼っています。そうだ。ストレスとは違うかもしれませんが、私、どんな映画を見ても冷静なのに動物が死んでしまう映画だけはひどく感情移入してしまうんですよ。キアヌ・リーブスさん主演の『ジョン・ウィック』という映画で、主人公が飼っている犬が殺されてしまうシーンがあって。「おらーっ! 恨みを晴らせー! 敵討ちだー!」と思わず立ち上がっていたほどです(笑)。
――動物には弱い、と。
天川 はい、ダメですね。犬をはじめ、動物はこの手で守ってあげたいと思ってしまいます。少し話は逸れましたが、もう少しお仕事が落ち着いたら学校に通って、動物たちを幸せにする人生も考えたいと思います。

●天川星夏 Seika AMAKAWA
1月8日生まれ 神奈川県出身 身長168㎝
趣味=ゲーム、カラオケ、映画鑑賞
特技=水泳、歌唱
本格的に活動を始めて約1年でSNSのフォロワー数が25万人を突破(現在は40万人超え)。スマホRPG『アークナイツ』の公式コスプレイヤーなど数々のイベントに出演しているほか、グラビアでも活動。
公式X【@seika_ruru】
公式Instagram【@seika_ruru】
取材・文/とり 撮影/丸谷嘉長
記事提供元:週プレNEWS
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