米下部では“準シード”獲得 「絶望的」なQスクールから心身を整え、自身初のJLPGA最終プロテストへ【谷田侑里香“最高峰への道”】
イチオシスト
高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。昨シーズンは下部ポイントランキング52位でシードを獲得した。目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。
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みなさん、こんにちは! 先週は米2次予選(15~18日、フロリダ州ベニス)に出場してきました。結果は146位で最終予選会に進めませんでした。2日目、3日目を終えて、まだ予選通過を狙える位置にいただけに、最終日はとても残念でした。
試合を終えたときは、本当に絶望的な気持ちになって、かなり悩みました。最終日はパターが本当にひどくて、7つのボギーを打ったんですが、原因はすべてパター。いろいろ試しても上手くいかず、ラウンド中には最終的にグリップの握り方まで変えました。とても苦しいラウンドで、本当にプレーするだけで精一杯。途中からは心が折れそうになってしまいました。
それでも、結果的にポイントランキング95位で、81位から100位までのカテゴリーに入ることができました。来年の最初の3試合(フロリダシリーズ)にはランキング上位しか出場できない試合なので、私は出られませんが、4試合目以降からは出場できる見込みです。来年の職場があるというのは本当に大きいです。本当にホッとした瞬間でした。この結果は、来週のJLPGA最終プロテストに臨む上で大きく影響すると思います。
日本に帰国してから3日間ほど実家に帰ってリセットする時間を持てましたし、たくさんの方に支えられたことで、気持ちの整理もつきました。体調もメンタルもかなり良くなってきています。やっと今、こうして普通に話せるようになったことは大きいです。前を向けている証拠だと思いますし、それも周りの方々の支えがあったからこそです。
コーチにもお会いできて、パターの長さや重さを調整してもらいました。自分に合うように見ていただいたおかげで、かなり感覚が良くなりました。以前は34インチのパターを使っていたのですが、1インチ長くし、35インチにしました。身長とのバランス的にも、そのほうがしっくりきています。ショットの調子も良く、米2次予選のころは本当に何もかもうまくいかなかったんですが、いまは調子も上向きになってきているので、来週のプロテストが楽しみです。
今年は(日本女子プロゴルフ協会の)プロテスト受験5年目にして、初めての最終プロテストです。会場は男子ツアーが開催されているJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)です。先月の27日から岡山に来て、練習ラウンドを行っています。コースはテレビ中継で見ていたときとは印象が違って、フェアウェイがかなり狭く、(フェアウェイが)見えない位置に打っていくホールも多い印象です。グリーン周りのラフもいろんな種類の芝が混ざっていて、状況に応じた打ち方の選択など、判断がとても大事になりそうです。でも、私に合ったコースだと感じていて、気持ちは前向きです!
この一年は、今までで一番つらい時間でした。結果的には悔しいシーズンでしたが、ケガなく終えられたこと、最後まで戦い抜けたことは自分にとって大きな収穫です。エプソン・ツアーでは苦しいことが多かったですが、たくさんの方に励ましていただいて、なんとか乗り越えることができました。本当にありがとうございます。来週の日本のプロテストでは、いい報告ができるように頑張ります。みなさん、応援よろしくお願いいたします!
<ゴルフ情報ALBA Net>
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