国内男子は賞金王から“年間王者”へ 来季導入される『ポイント制度』の仕組みは?
イチオシスト
19日、都内のホテルで日本ゴルフツアー機構(JGTO)が2026年シーズンのトーナメント日程を発表。その中で、来季から導入される『ポイント制度』についても説明があった。
会見に登壇したJGTO副会長・倉本昌弘は、同制度導入の背景について「賞金の高い低いにかかわらず、ポイントで一律になれば、そのときの選手の実力がより、はっきり示される。特に、いまの日本ツアーの一番(賞金総額が)安いのが5000万円。一番高い試合が2億円を超えているということを考えると、出る選手の実力差はないのに、賞金によって変動してしまうということをないようにしたい」と説明した。
今年、最後の“賞金王”に輝いたのは23歳の金子駆大。「関西オープン」での初優勝、「三井住友VISA太平洋マスターズ」での勝利を含め、24試合中トップ10入り11回で1億2023万1009円を稼いだ。
ポイントの配分は、優勝者500pt、2位300pt、3位190pt、65位の4pt(66位以下は65位と同じpt)などの『ベーシックポイント』に加えて、『国内、海外メジャーポイント』(国内=1.25倍、海外=1.5倍)、賞金総額による『賞金プレミアムポイント』(2億円以上=10%増、1.5億円以上=5%増)、大会開催回数による『歴年プレミアムポイント』(40年(回)以上=5%増)が加算される。
例えば、日本初戦の「東建ホームメイトカップ」は、賞金総額が1億3000万円で来年が第33回目の開催となるため、優勝者にはベーシックポイントの500ptが与えられる。国内メジャーの「日本プロ」は1.25倍の625pt、海外メジャー「マスターズ」は1.5倍となり750pt、賞金総額2億円の「前澤杯」は10%増の550ptとなる。
賞金と歴年のプレミアムポイントは、国内と海外のメジャーは対象外。また、1試合で両ポイントは重複して付与されず、どちらか高いポイントが選択される。
このポイント制度は、「26年、27年までとし、28年以降は主催者や関係各所からの意見を踏まえ、見直しがある」とした。なお、賞金は従来の配分率に基づき贈られる。(文・高木彩音)
【ポイント制度の詳細】
■国内、海外メジャーポイント
国内=1.25倍(対象は、3年以上のシード権が付与される大会)
海外=1.5倍(対象は、マスターズ、全米オープン、全米プロ、全英オープン)
■賞金プレミアムポイント
賞金総額2億円以上=10%増
賞金総額1.5億円以上=5%増
■歴年プレミアムポイント
開催歴年40年(回)以上=5%増
<ゴルフ情報ALBA Net>
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