ルーフにキャディバッグが積める⁉ かわいさ満点のコンパクトEV「インスター」に興味津々!
イチオシスト
続々と新型車が登場しているEV。海外メーカーでは韓国のヒョンデが積極的だ。コンパクトカーからスポーツモデルまでバラエティ豊富で、コンパクトカーではインスターに注目が集まる。日本の軽自動車より少し大きいぐらいのサイズで、扱いやすさは抜群。なによりもデザインがユニークだ。そのインスターにSUV的グレードのクロスが追加されたので紹介しよう!
ユニークなデザインと標準装備のルーフキャリア
まずインスターについて軽く触れておくと、アイオニックやコナなど大ぶりのSUV、しかもハイパワーなモデルを中心に日本市場に導入してきたヒョンデが放つコンパクトカーというのが注目ポイント。2025年4月に発売され、日本の軽自動車やコンパクトカーと真っ向勝負となるEVとして話題になった。
ただ小さいだけではなく、ユニークなデザインもただ可愛いだけではない。細かい作り込みがされた造形で、安っぽさがまったくないのは驚きだ。肝心のEV性能も一充電で458km(ラウンジ)と小型車の常識を超えるもので、それでいて価格は357万5000円(ラウンジ)という価格を実現している。
そのインスターに新たに加わったのがクロスで、その名のとおり、SUV的なグレードとなる。ルーフレールや黒いホイールアーチなど、そもそもアウトドア感を演出しているインスターに対して、さらに前後のバンパーやホイールなどのデザインを変更。
そして何と言っても目を引くのがルーフバスケットだが、これを標準装着しているのだ。ルーフラックは使い方に合わせてアフターで購入するのが普通だが、それを標準装備しているクルマはおそらく史上初。自由自在でユニークな発想はヒョンデの魅力と言っていいだろう。
車内全体が先進性を全面に押し出していないのが好印象
インテリアはクロス特有の部分はカラー以外になく、ほかのグレードと同じ。インパネのデザインは意外と普通で、各機能がシンプルにまとめられていて使い勝手がよかったのは好印象だった。例えばサイドカメラの映像はウインカーを出すだけでメーター内に映し出されるので、巻き込みや寄せなどの安全確認が楽にできる。
そのほか特筆すべきはシートで、小型車のレベルを越えた肉厚でしっかりとした座り心地を実現。足元のスペースはEVのメリットを活かして広々としている。また、このクラスでシートヒーターが付いているのもうれしい点だ。
アイデアいっぱいで、かなり使えるラゲッジ
さすがにラゲッジは広大ではないが、クラスを考えると十分に広いと言えるだろう。後席は50対50での分割可倒が可能で、荷物や乗員数によってアレンジできる。
感心したのは倒した際の隙間を埋めるボードが付いていてフラット可能な点。またフロア下にはかなり大きな収納が用意されていて、バッグやシューズを入れるのにもってこい。もちろんルーフキャリアにすべて積むことは可能ではあるが、道中やゴルフ場でかなり注目は集めるだろう。
必要にして十分以上、その気になればスポーティ!
モーターの出力は85kW(115ps)とクラスとして平均的。ただし、これはあくまでもスペックで、実際に乗ると相当キビキビしている。ヒョンデのこだわりなのかわからないが、どのグレードもその気になれば過激なほどスポーティなのがウリで、インスターも過激とまではいかないが、想像以上に爽快な加速を楽しめたりする。もちろん、キャラに合わせてゆったりと流すのも得意だ。ちなみにルーフバスケットで空気抵抗が増えたため、航続距離はダウンしている。
Hyundai INSTER Cross
◆全長_全幅_全高:3845×1610×1715mm ◆車両重量:1410kg ◆モーター形式:交流同期電動機 ◆総電力量:49.0kWh ◆最高出力:85kW(115ps)/5600-13000rpm ◆最大トルク:147N・m(15.0kg-m))/0-5400rpm ◆ミッション:─ ◆WLTC一充電走行距離:393km ◆定員:4人 ◆価格:372.9万円
写真・文/近藤暁史【MUSHROOM】
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