欧州下部で歴史的Vを飾ったネクヒロ・藤川玲奈 腰の“回転力”でヘッドスピードを上げていた【プロが解説】
イチオシスト
プロテスト合格を目指す選手たちが活躍する「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」。全17戦のうち13戦が終了し、11月の最終戦まで毎週試合が開催される。今回紹介するのは、あす開幕する第14戦「マイナビカップ」の開催地である福岡県出身の藤川玲奈。名門・沖学園で腕を磨き、22年からネクヒロに参戦。今季から欧州下部ツアーに挑戦し、今年6月の「モンタルバン・レディース」にて日本人初優勝を挙げている実力者だ。そんな藤川のスイングを、国内女子ツアー6勝を誇り、ネクヒロの解説も務める天沼知恵子が分析してくれた。
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藤川選手といえば、今年欧州下部ツアーで優勝していましたね。欧州の選手は体格が良い上に、言葉を選ばずに言えば汚いボールを打ってくるのでとにかく飛びます。それにメンタルが強い選手も多くて、どこまでもスコアを伸ばそうとする印象がありますが、そんなところで勝ってくるなんて、本当にすごいことだと思います。
そんな彼女のスイングの特徴は、骨盤の回転でスイングスピードを上げていること。バックスイングで深く腰を回し、トップ以降も腰を先行させてダウンスイングしていきます。女性特有の、下半身が大きく、上半身は細いタイプなので、下半身の力を最大限に生かすことで、スピードを上げているのです。
また、インパクトの瞬間を見ると、左足がわずかにジャンプしています。左足を真後ろに引くようなイメージでスイングしているのでしょう。これもスイングスピードが上がるポイントですね。
個人的には、もう少し背中が使えるといいかなと思います。藤川選手のフォローを見ると腕をたたむようにしています。背中が使えてくると、フォローが大きくなってボールを強く押し込めるようになるはずです。
ネクヒロでの優勝こそありませんが、今年は上位で名前を見る機会も多いですし、最終プロテストにも駒を進めている。あすからの試合も楽しみですね。
■藤川玲奈
ふじかわ・れいな/2003年生まれ、福岡県出身。名門・沖学園高校で腕を磨き、卒業後の22年から「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」に参戦。今季から欧州下部ツアーに挑戦し、6月に日本人として史上初の優勝を遂げた。長尺パターの使い手でもある。
■(解説)天沼知恵子
あまぬま・ちえこ/1975年生まれ、静岡県出身。レギュラーツアー通算6勝。現在は自身の経験を生かして「IMPACT A BODY」を運営。プロテスト合格を目指す選手からアマチュアまで幅広く指導し、「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」の解説も務めている。
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