秋の青物回遊シーズンは一旦終了か 大阪湾沿岸ショアジギングの現状と今後

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実りの秋のサゴシ 大阪湾沿岸での釣り、特にLSJにおける回り物の状況は、近年厳しくなっていたのは事実だ。たとえば五年前と比べると、青物の回遊が非常に渋くなっており、狙っても思うような釣果を得られる確率 …
イチオシスト
この秋、大阪湾沿岸にはサゴシが大挙し、ライトショアジギングでにぎわいを見せた。釣行回数がそこまで多くない筆者も3本キャッチすることができたので、良い年だったといえるだろう。しかし今現在はというと、かなり厳しい状況になっている。今後の展望とともに、今期のLSJを振り返っておこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)


実りの秋のサゴシ
大阪湾沿岸での釣り、特にLSJにおける回り物の状況は、近年厳しくなっていたのは事実だ。たとえば五年前と比べると、青物の回遊が非常に渋くなっており、狙っても思うような釣果を得られる確率が低くなってきた。
そんな中、今年のサゴシは違った。秋から冬にかけて回遊してくるこの魚は、今年はその数が増え、釣り人を楽しませた。ただ、現在はしりすぼみ気味。ブリ族もあまり目立たなくなり、定期的に釣れることは少ない状況だ。回り物の状況としては、もうすでにシーズンのピークは過ぎてしまったと言えるだろう。
秋をにぎわせたサゴシ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)
今後の展望
それでは、今後の展望はどうかというと、まずタチウオに期待がかかる。タチウオは大阪湾でも秋から冬にかけて活性が高まるが、年々その魚影は薄くなってきている。以前ほどの数が確認できることは少なく、回遊が不安定になっていることも影響している。
しかし、ワンチャンスとしてタチウオの釣果に期待するのは悪くない。特に早朝の時間帯(朝マヅメ)においては、釣れる可能性が高い。夕方も試してみたが、無反応に終わったという事例も多い。タチウオを狙うには、早朝の時間帯に絞って釣行する方が効果的だ。
ただし、タチウオに関しては「当たり年」と「不調年」の波があるため、安定した釣果を期待するのは難しい現状である。今後の回遊状況により、釣れる日と釣れない日が大きく変動するだろう。
アジが入ってきている
最近、アジが大阪湾沿岸に入っている。ジグサビキを使ったアジの釣りが有望になりそうだ。
ジグサビキにアジ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)
アジはタチウオやサゴシの回遊が減る中で、釣り人にとっての新たなターゲットになりつつある。ジグサビキを用いてアジを狙う釣りは、回遊魚をターゲットとした釣りとして人気が高いが、アジに関してはまだ数が安定していないため、今後の状況を見ながら釣行するのが良いだろう。
また、アジはサイズも良く、数も多く釣れることがあるため、家族連れや初心者にも手軽に楽しめるターゲットとなるだろう。ジグサビキの使い方さえ覚えれば、良い釣果を得られる可能性が高い。
釣り方と時間帯
やはり、タチウオやアジを狙う際には、時間帯に注意したい。特に朝マヅメの時間帯は、魚が活性化しやすく、効率的に釣果を上げることができる。昼間はどうしても釣れにくく、夕方の時間帯では反応が薄くなることが多い。そうした点で、早朝の釣りがベストであると言えるだろう。
くるかタチウオ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)
アジに関しても、昼間は比較的活性が低く、夕方から夜にかけて再び回遊することがあるため、アジの釣りも早朝と夜間の時間帯に合わせて狙っていくのが効果的だ。
次の回遊は春か
回遊の周期としては、春が次のピークとなる可能性が高い。大阪湾周辺では、春になると再び魚の回遊が活発になり、特にサゴシやブリの回遊が期待できる時期である。
春先に向けては、再び釣果が増える可能性が高いが、それまでは冬場の釣りに切り替えてカレイやカサゴなど、別のターゲットを狙うのも良いだろう。ぶっこみ釣りやカレイ釣りには同じタックルを利用できるため、無駄に道具を揃えずに冬の間も楽しむことができる。
大阪湾沿岸LSJにおける回り物はすでにシーズンのピークを過ぎ、現在は厳しい状況が続いている。タチウオやサゴシを狙うには、早朝の時間帯を活用することが重要で、アジについてはジグサビキを使った釣りが有効となりそうだ。
しかし、いずれの魚も回遊が不安定なため、釣果を上げるためには状況を見極めながら釣行する必要があるだろう。
<井上海生/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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