佐久間朱莉が11打差をつけて圧巻の4勝目! アマチュアが間違いがちな「アライメントとボール位置」の正しい直し方とは?【優勝者のスイング】
イチオシスト
佐久間朱里が「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」で2位に11打差をつける圧巻のプレーを見せ、今季4勝目を飾った。そのスイングをプロコーチの南秀樹が解説。我々が参考にしたいポイントも教えてもらった。
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ゆっくりとしたバックスイングで、切り返しからは回転スピードが速く、振り切りが良い佐久間さん。バックスイングはややアップライトに上げていきますが、ダウンスイングでは右サイドが下がることなく、クラブが立って下りてきます。フェースローテーションが抑えられているので、仮にミスしても大怪我にならない。安定したフェードで攻めていけるスイングだと思います。
優勝会見では、練習日にアライメントとボール位置を修正したことを調子が上向いた要因に挙げていました。目標よりも右を向き、ボール位置も右足寄りになっていたのをスクエアに戻し、引っかけのミスが軽減。方向性や距離感も良くなったそうです。
ボールの曲がり幅が大きいときは、佐久間さんのようにアドレスの向きやボール位置を確認するのが調子を取り戻すきっかけになります。アマチュアの場合、例えばスライスが強くなると左を向きがちですが、これではカット軌道が強くなって、余計にスライスしてしまいます。
まずは、目標に対しスクエアに構えることが大切です。その際、両足のカカトのラインをターゲットラインと平行になるように合わせてください。カカトを基準にする理由は、足の開き具合が左右異なるゴルファーが多いから。例えば、左足を開いて構えるクセのある人がツマ先を基準にすると、左足がボール方向に出て、ターゲットよりも右を向きやすくなるのです。そのため、構えるときはカカトを意識してください。
練習ではスクエアに構え、ウェッジで30〜50ヤードを繰り返し打っていきます。アウトサイド・インの矯正なら出球が右に出るように、インサイド・アウトを意識します。フォローサイドに、ボールやヘッドカバーを置いて、当たらないように振ると効率が上がります。インサイド・アウトに振りたいならボールの先の(自分から見て)手前側に、カット軌道で振りたいならボールの先の奥側に障害物をセットしましょう。体の回転のみでボールをつかまえること、小さい動きで感覚をつかんでから、徐々にスイングを大きくしていけば、スイング軌道に大きな変化が見られるはずです。
■佐久間朱莉
さくま・しゅり/2002年生まれ、埼玉県出身。2020年のプロテストをトップ合格。昨季は未勝利ながらメルセデス・ランキング8位と躍進。4月の「KKT杯バンテリンレディス」で悲願の初優勝を達成すると、勢いそのままに今季4勝を挙げる活躍を見せている。大東建託所属。
■南秀樹
みなみ・ひでき/プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。
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