4&2の快勝も「もうちょっと早く…」 山下美夢有は国別対抗戦でチーム最多3勝
イチオシスト
<ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン 最終日◇26日◇ニューコリアCC(韓国)◇6525ヤード・パー72>
韓国戦の劇的バーディで“最強ジャパン”の準決勝進出に貢献した山下美夢有は、初出場の国別対抗戦を「楽しかった」と笑顔で振り返った。
準決勝はシングルスでヤーリミ・ノー(米国)を相手に4&2で敗れるも、3位決定戦では西郷真央とペアを組み、世界選抜のブルックス・ヘンダーソン(カナダ)&シュ・ウェイリン(台湾)を相手に4&3と快勝した。
キャプテンの古江彩佳が「美夢有が『フォアサムに行きたいです』と。調子がそんなに良くないというのを訴えてくれて(ペアを変更した)」と説明したように、3位決定戦からはフォアサム(1つのボールを交互に打つ)のダブルスに回った。
10番からスタートし、相手のミスにつけこんでいきなりの2UP。18番では山下が2打目を2メートルにつけて、西郷がフックラインを決め切るという理想的な連携プレーも披露した。手堅いゴルフの中でも、随所に攻めの姿勢を見せ、「もうちょっと早く出したかった(終えたかった)というのはありますけど、いいプレーで終われたので良かったです」と満足げに話した。
2勝を挙げた西郷とのペアについては、「お互いにいいショット、いいパットを決めて、すごくいい雰囲気で回れたかなと思います」と感謝する。同じ2001年度生まれの“新世紀世代”で、これまで何度も同組で回った二人だが、今回は一緒にラインを読んだり、歯を見せながら会話したりと、通常の試合とは異なった穏やかな空気感をまとっていた。
「いつもと違う雰囲気で、それぞれの笑顔が見られたと思います。いろいろな話ができたし、濃い4日間だった。結果は4位だったけれど、チーム全体がすごくいいプレーをしていた。決勝(トーナメント)に行けて本当に良かったし、いいチームワークでプレーできた。ギャラリーの方もたくさん応援してくれて、すごく力になりました」
ハワイから中国、そして今回の韓国と世界を股にかけての連戦だったが、5マッチのうち3勝1敗1分けと存在感を発揮。3勝2敗の西郷に並び、チーム最多勝利となった。最終日は時折雨が降って気温も下がる中、アップダウンのあるコースで2ラウンドをこなした。「体力もだけど、それより寒かった。それでかなり体が疲れたと思います」と疲労の色は濃いが、ここからはアジア、米国本土での4連戦が控えている。
今週はマレーシアでの「メイバンク選手権」(30日開幕)に出場する。「暑いと聞いています。とりあえずコンディションを整えて。ショットとか全体的にあまりいい状態ではないので、しっかり修正してまた来週から頑張ります」と話し、最後はファンに感謝の言葉を伝えにいった。(文・笠井あかり)
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