「頭を抱えちゃうくらいボロボロ」 渋野日向子は47位終戦に嘆き節
イチオシスト
<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 最終日◇26日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6562ヤード・パー72>
4年ぶり出場の2億円大会は25位で始まり、47位タイで終わった。最終日は雨が降るなか、44位から出て2バーディー・2ボギー・1ダブルボギーの「74」。トータル3オーバーは、後ろを振り返れば1人しかいない“ブービー”で、渋野日向子は嘆き節だった。
「ショットがよかったかといえば、そうじゃないけど、パットを打ちすぎ。疲れました。ホントに(パットが)入らない。入りそうなところにもついていないけど、惜しくもない。頭を抱えちゃうくらいボロボロです。考えることが多いので、毎日疲れています」
インスタートの17番パー3で3パットのボギーをたたいた。3番パー3のダブルボギーも3打目のアプローチをミスしてからの3パット。4日間で3パットは4度もあった。前週は「富士通レディース」の開幕前に、福岡県内のパッティングスタジオを訪れ、自身のパッティングを科学的に分析してもらった。これまで感覚に頼っていたものを科学の力で見つめ直し、国内ツアーでは初めて初日トップで飛び出した。
効果はてきめん。だが、継続しない。初日「66」だった富士通は2日目に「76」と崩れ、最終順位は40位。今週もラウンドを消化するたびに順位を下げた。それでも、上がりの3ホールは、7番パー4で4メートルのバーディパットを沈め、「今週一番、嫌いなホール」と話していた8番パー5もパーで切り抜けた。2打目をグリーン左バンカーに入れた9番パー4は、2段グリーンの下から7メートルのパーパットをねじ込んだ。
「9番は何でもええと思って打ったら、どんがらガッシャンで入りました。最後はポンポンポンと終わることができた。そこはプラスに考えたい。7番くらいの距離が入ってくれると流れに乗っていけるんですけどね」
次戦は今季の日本ツアー最終戦となる31日開幕の「樋口久子 三菱電機レディス」。主戦場を移して4年目の米ツアーも現状は11月13日からの「アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」の1試合を残すだけとなった。日替わり状態のパットに加え、「ティショットは不安があるし、セカンドも不安が残っている」と嘆いた。「直すところですか? 全部です」とため息をついたが、やるしかないことも分かっている。
「そうですよね。気持ちよく終われるように頑張ります」。シーズン終盤。落ち込む時間があれば、練習あるのみだ。(文・臼杵孝志)
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