「コロンと開かない包み込めそうな顔が好き」 安田祐香が“相棒”を選ぶときの絶対条件とは?

今年4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」にて通算2勝目を挙げた安田祐香のクラブセッティングを激写。そのこだわりの内容をレポートする。
ドライバーは『スリクソン ZX5 Mk II』(10.5度)に『ATTAS KING 5S』を組み合わせており、このスペックは昨年から変わっていない。
「ギアを選ぶ上で大切にしているのは、性能はもちろんですが、構えたときの顔や振ったときのフィーリングです。特に私はドローヒッターなので、ボールをしっかりつかまえるイメージが湧くかどうかを重視しています」
このドライバーで一番気に入っている点は、座りの良さだという。
「構えたときにフェースがコロンと開いたりせず、ボールを包み込めそうな顔をしているところが好きです。ドローボールが持ち球なので、クラブを置いたときに“つかまえられそう”という見え方であってほしいんです。全体的に丸みのある形状で、フェース面も丸みを帯びていると安心感があります」
シャフトは先調子の『ATTAS KING』を長年愛用。「基本的にシャフトはあまり変えないタイプで、前のモデルのときからずっと使っています。走り過ぎるシャフトは好きではないのですが、このシャフトは程よく走る感じが自分に合っています。走り過ぎて左にミスしてしまうのは嫌ですが、ある程度つかまえてくれる感覚があるものがいいですね」。
4・5Uは『スリクソン ZX Mk II』(22・25度)に『ATTAS MB HY 75R』を装着させている。
「UTも新しいモデルではなく、少し前のモデルを使っています。コントロールしやすい点がお気に入りです。シャフトは、硬過ぎず適度にしなってくれることで、つかまえやすい感覚があります。何より“振り感”が良く、これもあまり変えていません」
6I~PWは今季の新モデル『スリクソン ZXi5』に『N.S.PRO 850GH S』を使用。ドライバー同様、やさしめのアスリートモデルだ。
「『ZXi7』より少しやさしいモデルですが、打感も良いです。このアイアンはドローが打ちやすく、弾き過ぎる感じもないのでスピンも普通にかかります。ソールの抜けも良く、多少分厚く入っても意外と飛んでくれるところが助かっています」
シャフトは『N.S.PRO 850GH S』を長く使用。「これはもう“慣れ”ですね。昔、カーボンからスチールに変えて以来ずっとこれを使っているので、他はほとんど試したことがありません」。
最後にウェッジ。48・52・58度で米女子ツアーでも人気の『クリーブランド RTX』を使い、シャフトはアイアンより重い『N.S.PRO 950GH S』を採用している。
「このウェッジは、以前すごく気に入って使っていたモデルの顔に近かったんです。見た瞬間に『あ、いい顔だな』と感じてすぐ替えました。つかまえやすいイメージが湧く顔ですね。もちろんスピン性能も高いですが、構えたときの印象は大きいです。今回はすんなり移行できました」
特に58度には強いこだわりがある。「ソールのトゥ側と後ろの部分を結構落としてもらっています。地面にしっかりコンタクトしたときに、突っかからずに抜けてくれる感じが好きなんです」。
気に入ったものを長く使う安田のクラブ選びは、アマチュアにも参考になるはずだ。
【安田祐香のクラブセッティング】
1W:スリクソンZX5 Mk II(10.5度/ATTAS KING 5S)
3・5W:スリクソンZX Mk II(15・18度/Miyazaki CODEX KORI 5S)
4・5U:スリクソンZX Mk II(22・25度/ATTAS MB HY 75R)
6I~PW:スリクソン ZXi5(N.S.PRO 850GH S)
48・52・58度:クリーブランド RTZ(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイ トリプル・トラックTEN
BALL:スリクソンZ-STAR♦
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河本のギアを調査。関連記事『“ギア女子”河本結 アイアンの鉛の貼り方は番手ごとで全然違う! 58度だけシャフトが『モーダス3』の理由とは?】』を読めば、その秘密がわかる。
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