マキロイのスイングは「メディシンボールで覚えられます」とプロコーチが断言! 3つのドリルで“力の動かし方”をマスターしよう
今年の「マスターズ」を制し、悲願のキャリアグランドスラムを達成したローリー・マキロイ(北アイルランド)。そのスイングをマネしたいと思っても、「マキロイは体格がすごいからマネできない」と諦めている人も多い。しかし、PGAツアーの解説も務める吉田洋一郎は「マネできるポイントがある」という。マキロイのようなスイングになるための3つのドリルを解説する。
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マキロイはN字方向に力のベクトルを動かしています。まず、バックスイングでは体の右側の上に向かって力が働き、切り返し直前で左足を踏み込んで力を斜め左下へ。そしてフィニッシュに向かって上へと動きます。この動きを習得するにはタイミングが命です。重さ1キロほどのメディシンボールを使ってトレーニングすると体の使い方やタイミングを覚えることができます。今回は3つのドリルを紹介します。
1つめは、メディシンボールを右上に投げるドリルです。まず、両手でボールを持ち、アドレスの姿勢をとります。そこからバックスイングの要領で体を右に回し、右肩の高さまでにボールをリリースし、右上に飛ばしましょう。バックスイングで伸び上がる感覚を養えます。
2つめは、ボールを地面に叩きつけるドリルです。両手でボールを持ったままアドレスの形をつくったら、少し左に振ってからバックスイング。トップまで上がったら、ジャンプしながらボールを右足のヨコに叩きつけるように思いっ切り投げましょう。これで切り返し前の踏み込みと、地面を蹴る感覚がつかめるはずです。
3つめが、肩をタテに回すドリルです。いつもより前傾姿勢を深くして立ち、両手で持ったボールが飛球線と平行になるように意識しながらスイングしましょう。自然と肩をタテに動かせるようになりますよ。マキロイは地面を蹴って、体が浮いたとしても、前傾姿勢が崩れていない。これは肩をタテ回転にしているからなんです。
これらのドリルを繰り返し練習すれば、マキロイのようなN字の力の使い方を身に付けられます。ぜひ試してくださいね。
■ローリー・マキロイ
1989年生まれ、北アイルランド出身。欧州ツアーでの活躍が注目を集め、2011年には「全米オープン」でメジャー初制覇。翌年に「全米プロ」、14年に「全英オープン」、「全米プロ」を制した。キャリアグランドスラムがかかってから11度目の挑戦となった今年、ついに「マスターズ」を制し悲願達成。史上6人目の快挙を成し遂げた。
■吉田洋一郎
よしだ・ひろいちろう/ 1978年生まれ、北海道出身。デイビッド・レッドベターなど世界的コーチから、直接メソッドを学んだゴルフスイングコンサルタント。今季は、米PGAツアーのテレビ解説も務めている。
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記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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