畑岡奈紗は2年ぶりの最終日最終組 手応え残す3連続60台「やっとかみ合ってきた」
<BMW女子選手権 3日目◇18日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>
立っていることさえ大変な強風下で、畑岡奈紗は耐えて、伸ばした。4バーディ・1ボギーの「69」をマークし、トータル15アンダー・2位タイでホールアウト。「ちょっと差は開いていますけど…」と話したが、初日から首位を走るキム・セヨン(韓国)が最終ホールをボギーとしたことで、4打差のまま変わらずに最終日へと向かう。
「無理な攻めをしないように」と心がけて、最終組のひとつ前からティオフ。フォローの風に乗せてアイアンで2オンした6番パー5でのバーディを起点に、7番、8番と3連続でスコアを伸ばし、背中を追いかけていった。
自身のスタイルを「もともと静止したところから打ちたいタイプ」というが、強風のなかでは体があおられて難しい。「止まるのはムリなので、動きのなかで始動するのは心掛けている。固めないように意識していました」。フェアウェイキープ率は100%、パーオンを逃したのはわずか3回だった。
後半、難度が最も高い15番パー3では、右からのアゲンストの風に流されたこともあって、グリーン左に外れた。アプローチは逆目の芝に絡まってグリーンに届かず、3オン1パット。だが、これがこの日唯一のボギーで、この3日間を通じてわずか2つ。2オンした17番パー5をバーディとし、3日連続で60台を並べた。
最近は初日の出遅れを気にしていた。第1ラウンドからの3連続60台は今季初で、2024年9月「ウォルマートNWアーカンソー選手権」以来。「ショットとパットがやっとかみ合ってきたかな。15アンダーでこれているので、いい状態」と手ごたえも残る。
4打差を追う18ホールは、最終組に入った。最終日最終組は2023年11月のシーズン最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」以来のこと。「ひとつひとつのホールでしっかりバーディを狙っていきたい。99%、アウェーかもしれないですけど頑張ります」と笑ったが、セヨン、そして韓国系米国人のヤーリミ・ノーとのグルーピングで、3年ぶり7勝目に向けて突き進む。(文・笠井あかり)
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