『鹿島槍ガーデン』で45cm筆頭にニジマス8尾【長野】濁った水色を「沈める釣り」で攻略
『鹿島槍ガーデン』で45cm筆頭にニジマス8尾【長野】濁った水色を「沈める釣り」で攻略">
鹿島槍ガーデン 木々の葉が少しずつ色づき、秋風に舞う姿が季節の移ろいを告げた9月20日。秋本番を感じさせる好日に、長野県大町市の管理釣り場「鹿島槍ガーデン」へと釣行した。北アルプスの麓に広がる自然豊か …
大物トラウト釣りのメッカ鹿島槍ガーデンへ出かけた筆者。前日の雨で水色が一変。目視での釣りができない状況に。沈める釣りでマッディーウォーターを攻略し、ニジマス8本をキャッチした模様をお届け。
【楽しみ方は数釣りだけじゃない!『エリアトラウト特集』を読む】
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターHAZEKING )
鹿島槍ガーデン
木々の葉が少しずつ色づき、秋風に舞う姿が季節の移ろいを告げた9月20日。秋本番を感じさせる好日に、長野県大町市の管理釣り場「鹿島槍ガーデン」へと釣行した。北アルプスの麓に広がる自然豊かなロケーションに抱かれた人気スポットで、シーズンを通じて大物狙いのアングラーが足を運ぶ。

同エリアは大小3つのポンドから成り立ち、いずれも透明度の高いクリアウォーターが特徴。魚影は濃く、アベレージ40cm前後のトラウトが主体ながら、70cmを超えるモンスタークラスも存在する。北信濃の山々を映す湖面にロッドを振れば、胸の高鳴りを抑えることはできない。
フライで沈める釣りを選択
しかしこの日は前日の雨の影響で水色が一変。通常ならボトムまで見通せる水が濁り、表層を泳ぐ魚影すら捉えられない状況となった。

目視でのアプローチが難しいため、選択したのはニンフフライにインジケーターを組み合わせた沈めの釣り。今回は2号池をメインにフライタックルで挑んだ。
釣り方
まずはウキ下2mに設定し、ボトムレンジをキープ。仕掛けを馴染ませた後、10秒ごとにラインを15cm寄せ、フライがフワリと底から浮き上がるアクションで誘う。
ニジマスが連発
数投目、誘い直後にインジケーターが揺れた。魚がフライに興味を示し、回遊する前アタリだ。次の瞬間、褐色の水面へとインジケーターが鋭く沈む。即座に合わせるとラインが走り、強烈な引き込みでロッドが弓なりにしなる。

冷静にやり取りを重ね、無事にネットへ収まったのは40cm級のニジマス。銀白に輝く鱗をまとい、水中で磨かれた筋肉質の魚体がひときわ眩しい。その後も同じリズムで探りを重ね、立て続けに数本をキャッチ。濁りのなかでもインジケーターをしっかり観察し、小さな変化を見逃さないことが釣果を分けると実感できた。
当日最大45cmニジマス登場!
続いて足を運んだのは、1号池と2号池を結ぶ流れ込み。ここは本流の下に魚が居着くため魚影が濃く、良型が期待できる人気ポイントだ。
キャストしたインジケーターが自然に流れていく中、ふと左へと流れていたはずのウキが不自然に右へ滑る。これは本流から飛び出した魚がフライを咥え、元の流れへと戻ろうとする独特のアタリ。

アワセを入れるとロッド全体が絞り込まれ、瞬時にリールファイトへ移行する。ドラグが悲鳴を上げ、ラインは一気に引き出された。本流に突っ込まれながらも慎重にいなし、ついに飛沫を上げて姿を現したのは45cmのニジマス。体側の紅色の帯が水面で虹のように煌めき、この日いちばんの魚体となった。
最終釣果
以降も同ポイントで粘ったが、大型との巡り合わせは得られずタイムアップ。それでも昼から半日の釣りで計8本。サイズこそアベレージクラスながら、強い引きと美しい魚体を堪能できた充実の釣行となった。

今後の展望
鹿島槍ガーデンの魅力は、本来ならクリアウォーターならではの「見える釣り」にある。魚の動きを目で追い、口を使った瞬間に合わせるスリリングな釣趣が味わい深い。
しかし今回は濁りのため視覚的要素が失われ、インジケーター頼みの展開に。その分、アワセが遅れフライを深く飲まれるケースも多かった。リーダーが歯に擦れて傷つきやすくなるため、普段より一回り太いものを用意し、こまめに交換するのがバラシ防止のコツといえる。

これからの季節、メス個体は魚卵を抱き始める時期を迎える。釣趣とともに、食味ではイクラの絶品さが魅力。紅葉に彩られ始める北アルプスを背景に、大物トラウトとイクラを目当てに足を運んでみてはいかがだろうか。
<HAZEKING/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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