ツアーで大流行の”ゼロトルク系”パターが合う人、合わない人とは?
今年、一大ブームを巻き起こしたゼロトルク系パター。大手メーカーからも続々と発売されているが、どんな人に向いているのだろうか?
ゼロトルク系パターに合うゴルファーやその特徴について、パターに精通するティーチングプロ、追分浩一に詳しく聞いてみた。
「今年6月の『全米オープン』ではゼロトルクパターを使った選手が優勝して、7月にテーラーメイドから『スパイダーZT』が発売されると即完売するほどの人気。日本だけでなく、米国でもゼロトルクブームが起きています。
ただし、ゼロトルクは万人向けのパターではありません。トルクがないことでストローク中はライ角が変わらず、フェース面を開閉しないで打てますが、振り感が独特です。今までブレード型でフェースを開閉しながら打っていた人には違和感があるでしょう。
むしろ、ゼロトルクは振り子ストロークが上手く打てなくなった人と相性がいい。手元とヘッドが一緒に動いたり、スエーしながらでもストロークが安定します。ゼロトルクにははっきりとしたメリット、デメリットがあるので、それを踏まえて選ぶことが大切です」
以下にゼロトルク系のメリットとデメリットを記しているので、その特徴を抑えておくと、パターを選ぶ際に役立つだろう。
【ゼロトルクのメリット】
・バックスイングでヘッドが揺れない
・ライ角を常に一定に保つことができる.
・ストロークの再現性が高い
パターに悩んだ人にとって1番のメリットはライ角、フェース面が変わらないことでバックスイングでヘッドが揺れないこと。それが安心感につながるし、ストロークの再現性も高い。
【ゼロトルク のデメリット】
・シャフトが斜めになっているので違和感がある
・センターシャフトよりも.ミスヒットにはシビア
・打感がぼんやりするため、距離感を合わせにくい
グリップに対してシャフトが斜めに入っているのでアドレスで違和感を覚えるケースもある。シャフトから重心までの距離がほぼないので、打点がズレるとフェース面の角度は大きく変わる。
【今回の試打リスト】
★トルクゼロの新感覚 『ゼロトルク系』
今年話題のゼロトルクはトゥが上を向くトゥアップバランス。ライ角、フェースアングルが変わらない振り感は他の3タイプにはない新感覚のものと言える。
オデッセイ:Ai-ONE スクエア2スクエア ジェイルバード
オデッセイ:Ai-ONE スクエア2スクエア ♯7
オデッセイ:Ai-ONE スクエア2スクエア MAX1
オデッセイ:Ai-ONE スクエア2スクエア MAX ストライプ
テーラーメイド:スパイダーZT(スタンダード)
PXG:へルキャット ZT
L.A.B.GOLF:OZ.1
L.A.B.GOLF:DF3
■解説 追分浩一
おいわけ・こういち/パターの素材、形状、設計に精通しているティーチングプロ。自らパターロボットを製作してパッティングのメカニズムを研究するパターマニア。
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新世代のパターを徹底調査。関連記事『パター迷子必見!山下美夢有も愛用“セミアーク系マレット”、ショートパットが入る”ゼロトルク”がブーム!【最新34モデル試打】』を読めば、あなたに合うパターがわかる。
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