好発進のルーキー吉田鈴が参考にした“渋野日向子の脚” 「私が求めている使い方」
<スタンレーレディスホンダ 初日◇10日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6435ヤード・パー72>
これも渋野効果? ルーキーの吉田鈴が8バーディ・2ボギーの「66」をマーク。首位と1打差の6アンダー・6位タイと絶好のスタートを切った。2日前の練習ラウンドでは渋野日向子と同組で調整。「本当に上手です。私が求めている脚の使い方をしていて参考になりました」といいイメージをもらって、初日に臨んでいた。
出だしは苦しかった。10番、11番はいずれも2メートル弱のパーパットを決め切れず連続ボギー。「(芝)目があるので構えたラインと見た目が違うのが気持ち悪くて、思ったところに打てていませんでした」。その後は構えたラインを信じて打つことを徹底。12、13番の連続バーディですぐに取り返した。
ショットに関しては「大洗から一気に良くなった」と好調だ。これは大洗GCでの「ソニー日本女子プロ選手権」をさす。昨年、プロテストに合格したコースということもあり、不安なくプレーしたことで調子が上向いた。
さらに好発進を後押ししたのが渋野との練習ラウンドだった。「もともと一人で予約を入れていたんですけど、後から入ってくれました。私は体重移動を使ってスイングするタイプなんですけど、渋野さんは淡泊じゃないというか粘りがある体重移動をしていて、イメージが良くなりました」。ラウンド中は、その脚の使い方を注視していたという。
これを聞いた渋野は「参考にするほどじゃない。私を見んで、お姉ちゃんを見ろって感じ」と笑いながら謙遜したが、プロ1年生の吉田にとっては貴重な練習ラウンドになったのは間違いがない。
今季はすでに2人のルーキーが優勝。吉田より年下の選手もタイトルを手にしている。「今に始まったことではないですけど、19歳、20歳の選手が勝っているので私もそういうプレーがしたいなと思っています。これまでと変われるように、強い気持ちを持っていけば、優勝争いができるんじゃないかと思っています」。初日を終えて首位と1打差は開幕戦以来となる自己最高のスタート。シードも、初優勝もこの勢いで一気に実現させるつもりだ。(文・田中宏治)
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