【キングオブコント優勝予測】ダークホースは結成1年目の超新星! 最も未知数で大荒れ確実!? ユウキロック「"突き抜けた人間力"を見せたユニットが優勝する」
バラエティー豊かな面々がそろったファイナリスト
コント師頂上決戦『キングオブコント』(《決勝》10月11日[土]TBS系列で18:30~)が今年も開催!
今大会は全3449組がエントリーし、熾烈な争いを勝ち上がった10組が決勝に進出。お茶の間の人気者から、結成1年未満の超新星まで、個性豊かな面々が出そろった。その見どころをじっくり解説していこう!
*本稿入稿時点では審査員は発表されておらず、昨年同様のメンバーと仮定して話を進めています
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■今大会がどうなるか......予想がつかない!!コント師頂上決戦『キングオブコント2025』。今年の大会の見どころについて解説してくれたのは、ハリガネロックとして『M-1グランプリ』の決勝に2年連続出場し、現在はお笑い講師などとして活躍するユウキロック氏。
「今年はファイナリストの半分が決勝初進出。しかも異色なユニットが多く、点数が読めません(笑)。コントという概念の幅広さを楽しめる大会になりそうです。
もしかしたら放送後のヤフーコメントは『これの何がおもろいねん!』と荒れるかも。それでも『俺はこれがおもろいねん!』という、芸人の生きざまを見せるような戦いになると思います。
今年はコントを通して"突き抜けた人間力"を見せたユニットが優勝することになるでしょう」
それでは早速、ファイナリストたちの特徴や見どころを紹介してもらおう!
【4年連続4回目】や団/(左から)ロングサイズ伊藤 本間キッド 中嶋享
《や団》
「エントリー順にお伝えしたいところですが、トム・ブラウンから紹介すると話がおかしくなりそうなので、まずは4年連続4回目の決勝出場となるトリオ、や団から。
今までは本間(キッド)くんのツッコミで笑わせてきたところがあったが、最近はメディアにもよく出るようになり、(ロングサイズ)伊藤くんの面白さが一般の人にも知れ渡ってきました。
伊藤くんの狂気的な部分を中嶋(享)くんがボケでサポートしたりして、コントの内容とキャラクターの魅力が今一番いいあんばいで出ているんじゃないでしょうか」
【初進出】青色1号/(左から)榎本淳 カミムラ 仮屋そうめん
《青色1号》
「こちらもトリオ。昨年『ABCお笑いグランプリ』で準優勝した実力派です。今回が初の決勝ですが、僕からしたらちょっと遅いかなくらいです。
とにかく演技力が高く、その人の雰囲気に合ったキャラクターを割り当てている。ネタの展開も良く、コント師らしいコントをする3人。彼らは東京03が好きで、審査員の飯塚(悟志[さとし]/東京03)くんも一番高い点数をつけそう。
準決勝初日では一番くらいウケてました。初出場だけど高得点を期待できそうです」
【初進出】レインボー/(左から)ジャンボたかお 池田直人
《レインボー》
「同じく初の決勝進出ですが、YouTubeでバズり、すでにメディアにもよく出ている人気コンビ。賞レースに対してもっとドライなのかと思いきや、決勝進出が決まったときに抱き合って号泣していました。
レインボーは池田(直人)くんが女性を演じるコントが多く、女装のクオリティもかなり高い。ネタは自身のYouTubeでも出しているような日常のあるあるネタをうまくひねった感じ。若い人にはウケると思うが、審査員の点数はどうか!?」
【4年ぶり4回目】うるとらブギーズ/(左から)佐々木崇博 八木崇
《うるとらブギーズ》
「4年ぶり4回目。彼らはいい意味でめちゃくちゃ練習しているなと思う。演技も緻密。ヘタなやつがやったら間延びしそうな展開でも、言葉選びやテンポで魅せる。
また、八木(崇)くんがなんか引っかかる言い方をする。耳にしたお客さんが、思わず口にしたくなるようなワードを盛り込んだネタを作り込んでいます。今回はそこをさらにとがらせてきたので、決勝に返り咲いたんでしょう」
【2年連続4回目】ロングコートダディ/(左から)堂前透 莵
《ロングコートダディ》
「2年連続4回目。昨年は巨大なセットを使ったコントで準優勝を果たしましたが、今年はどんなことをしてくるのでしょうか。
堂前(透)くんのワードセンスが抜群で、キラーフレーズを作るのが得意。また、堂前くんが兎(うさぎ)くんに合った配役をベースにネタ作りをしているのもいい。
今年こそは優勝を狙ってほしいが、濃いメンツが多いので、ネタの順番が肝になってくるかも」
【3年連続3回目】ファイヤーサンダー/(左から)こてつ 﨑山祐
《ファイヤーサンダー》
「3年連続3回目。準決勝初日にやったネタが爆笑をさらっていました。準決勝2日目はけっこう攻めたコントをやっていて、これもまた面白かった。
テレビ的に大丈夫か!?というような内容だったが、だからこそテレビでやってみてほしいなと思います。王道寄りのコント師なので、飯塚くんあたりがしっかり点数をつけそう」
【初進出】ベルナルド/(左から)ハギノリザードマン 大将
《ベルナルド》
「ここからは奇抜部門です(笑)。23年に『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝、『R-1グランプリ2025』準優勝のハギノリザードマンと、元スーパーニュウニュウの大将が今年の1月に結成したコンビ。
ふたりとも41歳でキングオブコント初出場で決勝進出。ハギノくんが小道具・大道具を使うのが得意なので、テレビ映えすると思います。ネタに関しては『まさかそれをキングオブコントの準決勝に持ってきたか』というコンセプトのコントをやっていました」
【初進出】トム・ブラウン/(左から)布川ひろき みちお
《トム・ブラウン》
「決勝初進出。去年、M-1ラストイヤーで決勝進出し、今年はまったく畑違いのキングオブコントに参加して一発で決勝の舞台に。ネタは言葉で説明しづらい(笑)。ワードセンスなどクソくらえといった感じでした(笑)。
みちおくんの元気な暴力性をしっかり残し、頭のおかしさも強調できている。世の中の人はちょっとびっくりしちゃうかも。でもテンポが良く、なんだかんだ笑いの基礎に忠実な面もあるんですよね」
【初進出】元祖いちごちゃん/(左から)植村侑史 ハイパーペロちゃん
《元祖いちごちゃん》
「決勝初進出。メディアではまったく知られていないが、ライブシーンでは面白いと評判になっています。
ボケのハイパーペロちゃんが、人間味がまったくなく不気味。その存在感は唯一無二です。彼の雰囲気に合った、シュールでブラックユーモアも盛り込んだようなネタを繰り出します。ただ、本当に奇抜なので審査員評価は極端になりそうな感じです」
【9年ぶり5回目】しずる/(左から)池田一真 純
《しずる》
「9年ぶり5回目。準決勝で見せたネタはどちらも池田(一真[かずま])くん作のシュールなネタで、王道寄りだった彼らとしてはなかなか腹をくくってきたなと(笑)。
『これがおもろいねん。笑わんかったら笑わんでええよ』みたいな気概が伝わってきます。今までになかったしずるが見られるかもしれません。9年たっていろんなモノが取れて、いい具合に振り切ってきたなと感じます。お笑いファンにも審査員にもウケそうです」
■優勝候補はズバリあのコンビ!以上を踏まえて今回の優勝候補を予想してください!
「迷うことなく、しずる。コントの賞レースとはいえテレビ番組ですから。カメラ割りがあるので、それをうまく利用して一番ハネそうなのはしずるのネタです。
池田くんのとがったコントは審査員も票を入れやすそうだし、今回の面々の中で最もバランスが取れています。
しずるはハリセンボンと共にとてつもなく早く売れましたが、同期のサルゴリラとライスがキングオブコントで先に優勝しました。その歯がゆさが、今回の大会でバシッと雷のごとく走って現れるのではないでしょうか」
ちなみに、ダークホースとなりそうなのは?
「元祖いちごちゃん。最もメディアでの認知度が低く、得体も知られていない。今大会でどういう化学反応が起きるかに期待です。
もしかしたら審査員の山内(健司/かまいたち)くん、秋山(竜次/ロバート)くん、小峠(英二/バイきんぐ)くんあたりからけっこう好かれて高い点数を取っていく可能性があります」
多くのスター芸人を輩出してきたキングオブコント。今年のファイナリストにはどんな活躍の場が期待できそうでしょうか?
「青色1号は俳優になれるくらいの演技力があるので、本人たちが望むならその道もありかもしれません。ポスト・ハナコとも言える存在かも。
個人的にはキングオブコントの決勝に帰ってきたしずるがもう一度ハネて、テレビでも活躍してくれるようになったらうれしいですけどね」
決戦は10月11日(土)18時30分からTBS系列で生放送。栄冠はどのユニットの手に!?
取材/渡辺ありさ 写真/©TBS
記事提供元:週プレNEWS
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