ヒカルのコメ事業、一時は事業継続困難に陥っていた 「JAに目つけられて」発言は物議
10月7日に公開した動画の中で「ヒカル」(登録者数483万人)は、「元気だ米」の事業が継続困難に陥った時期があると明かしました。また、この動画の中で発されたJAに関する発言がXで物議を醸しています。
ヒカルの米事業、一時は「断念せざるを得ない状況」に
「元気だ米」とは、ヒカルが「全国の米農家を助けたい」という思いから4月に始動させたお米のサブスクサービスで、全国各地の米農家から買い取ったお米をECサイトを通じて購入者のもとに毎月配送するというものです。
10月7日に公開された動画の冒頭でヒカルは、実は2カ月前にこの事業を「断念せざるを得ない状況に追い込まれた」ことを明かしました。
当時はYouTube動画を撮影して報告する予定だったそうですが、あまりにもネガティブな内容だったため公開はお蔵入りに。声援に応えようと赤字覚悟で取り組み、なんとか事業を成立させられる形になったため、改めて動画を出すことにしたそうです。
米事業を「断念せざるを得ない状況」とはどのような状況だったのか、プロジェクトの協力者で「究極のブロッコリーと鶏胸肉」社長の塚本氏が補足しています。始動当初は米1俵あたり2万3000円という買い取り価格を提示していました。しかし、さらなる米価高騰で1俵あたり3万円にまで引き上げることを余儀なくされたといいます。
「JAに目つけられて」発言はXで物議
また、50社近くの会社のお米の精米を依頼するも、そのほとんど断られたのだとか。精米業者が備蓄米の精米で手一杯になっていることも一因だといいますが、塚本氏は「我々のプロジェクトがJAと相反してるのではないか」と話し、なんとなく「お断り」されている雰囲気があるとしました。
ヒカルは塚本氏の話を要約し、
僕たちに協力するとJAに目つけられて良くないこと起こるんじゃないか、みたいなニュアンスで断られている感じがするってことですね?
と述べました。
Xではこの発言が切り抜かれて拡散。
断念した理由を精米の逼迫と併せて「JAに敵視されているから」と言うのは他責が過ぎるし、どこまでいっても悪者扱いされる農協が不憫でならない
たくさんの米農家さんJA以外にも小売通販結構やってるけど、仲良くやってるよね。目をつけられるってなんだろう。JAに勝手に喧嘩を売ってるようには見えたけど。単なる思い込みとか。その圧とかの実態を言ってくれないと。
え?見通しが甘くただビジネス失敗しただけでしょ?
といった反応が寄せられていました。ヒカルがXに投稿したYouTube動画の宣伝ポストにも、JAや精米業者に関する「事実誤認」があるとしてコミュニティノートが追加されています。
ノートでは、1.「JAに目つけられた」という発言には具体的な証拠がない、2.精米業者の予約が取れない理由は10月が収穫最盛期にあたり、外部からの急な依頼に対応する余裕が少ない、3.計画性の不足が影響した可能性がある、という3点の指摘がなされていました。
ごめんなさい…米ビジネス断念せざるを得ない状況に追い詰められました https://t.co/rqframWkhw
本日のメインの動画です。
リポストしている人フォロバします!!— ヒカル公式アカウント (@hikaru2nd1031) October 7, 2025
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採算度外視で値下げ実施
ヒカルは7日に「元気だ米」の販売を開始したものの、その2日後に「緊急事態が起きました…一部始終を包み隠さず公開します」という動画を公開。売り上げが当初の予想を大きく下回り、このままでは3000人×12カ月分のお米、値段にして数億分のお米が新米から古米になってしまうと説明しました。
売り上げを伸ばすために採算を度外視し、月あたりの価格を「通常米4290円 /無洗米4590円 (5kg・税込)+送料1000円(税込)」から、「通常米3391円 /無洗米3607円 +送料1000円(税込)」に値下げすると発表しています。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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