首位との差は10打 松山英樹、スコアを伸ばすも「3アンダーが精いっぱい」
<ベイカレントクラシック Presented by LEXUS 2日目◇10日◇横浜CC(日本)◇7315ヤード・パー71>
強風に見舞われた初日とは打って変わり、2日目は穏やかな一日となった。松山英樹は5バーディ・2ボギーの「68」で回り、トータル2アンダー・28位でムービングサタデーを迎える。
「伸ばしやすいコンディションだったと思うのですが」。トップのマックス・グレイザーマン(米国)がトータル12アンダーまでスコアを伸ばしているだけに物足りなさも残る。
前半は我慢の展開だった。11番ではティショットがつかまり、ロープ外の傾斜まで曲げるピンチ。左足上がりのライから5番ウッドでグリーン左まで運ぶリカバリーを見せたものの、アプローチをショートしてボギーとした。
続く12番はセカンドをバンカーへ、13番でもティショットをグリーン手前のバンカーに入れるなど、耐えるゴルフが続く。それでも14番ではセカンドをグリーン手前にショートしたが、そこからチップインバーディ。重たい空気を一変させる一打に、ギャラリーから大きな拍手が湧き起こった。
16番パー3では再び左バンカーにつかまり、2パットのボギー。それでも17番でバウンスバックし、イーブンパーでハーフターンした。
後半は「きっかけは何カ所かは、ある」と話すように流れが生まれた。3番パー3でバーディを奪うと、5番パー4、7番パー3でもスコアを伸ばし、ボギーなしのプレーで3つスコアを伸ばした。それでも「3アンダーが精いっぱいのゴルフでしたね」と納得はしていない。
同組のコリン・モリカワ(米国)も「68」でラウンド。松山と同様、前半はピンチを迎えながらも粘る展開に「この横浜の“難しさ”と感じるしかないですね」と、このコースの手強さを改めて語った。
「最低限は最低限ですけど、とんでもないミスがたくさんあるので、そこを少しでも無くしていかないと上位には行けないと思いますし、チャンスもなくなると思う」
スコアを伸ばしたものの、首位との差は10打。ビッグスコアで少しでも上位に迫るため、「それに向けて準備したい」と“練習の虫”は調整を重ねる。(文・齊藤啓介)
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