タフなラウンドでジョン・ラームが怒り爆発! 母国で勝利を目指すもライダーカップ疲れ…?
<スペインオープン 初日◇9日◇クラブ・デ・カンポ・ビラ・デ・マドリード(スペイン)◇7154ヤード・パー71>
ニューヨークで開催された「ライダーカップ」で勝利し、凱旋帰国を果たしたジョン・ラーム(スペイン)が、今週はDPワールド(欧州)ツアーに参戦している。母国のナショナルオープンで熱烈歓迎を受けたが、「72」で1オーバー・64位と出遅れた。
2年に1度の米欧対抗戦での戦いは、「精神的に最もタフな1週間だったが、それでもすごく楽しかった」と振り返った。そして開幕前のプロアマではテニスの世界ランキング1位、スペインのカルロス・アルカラスと9ホールをプレーし、上機嫌で大会を迎えたのだが…。
10番からスタートした第1ラウンドは、14番パー5でバンカーから直接カップに入れてイーグルを奪ったものの、バーディは15番の1つだけ。後半に入ると1番、2番で連続ボギーをたたき、いらだちを隠さなかった。
問題が起きたのは8番パー4。ラームがティショットを左ラフに打ち込み、そのボールにマーシャルが位置を示すフラッグを挿した。ラームが到着するとマーシャルは「大丈夫だよ」と声をかけたが、ラームは不満が爆発。マーシャルを振り返り「大丈夫だなんて言わないでくれ」と、怒りをあらわにした。
マーシャルは詫びてその場を立ち去ったが、ラームは「大丈夫なんかじゃない」と文句を言い続けた。8番はパーでしのいだが、最終9番でボギーにするとオーバーパーのラウンド。スーパースターのアルカラスも大ギャラリーのなかから声援を送っていたのだが、怒りは収まらなかった。
同組で回ったのは、ライダーカップでともに欧州チームとして戦ったシェーン・ローリー(アイルランド)だったが、こちらも「75」と崩れて114位と出遅れ。ライダーカップの疲労は、簡単には取れないのかもしれない。
ラームは同大会に7度目の出場。2018年、19年、22年と3度勝利を飾り、昨年はプレーオフで同じスペインのアンヘル・イダルゴに敗れた。ラームが4勝目を挙げるとスペインの英雄、セベ・バレステロスの記録を塗り替えることになる。(文・武川玲子=米国在住)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。