みかん部屋のチームが再結成するも、そこに猿渡響(丸山隆平)の姿はない<FOGDOG>

狗飼錐(平祐奈)がついに真犯人と対峙する
平祐奈×丸山隆平がタッグを組む新感覚刑事ドラマ「FOGDOG」(読売テレビ)の第9話が9月15日にオンエアされた。狗飼錐(平)と猿渡響(丸山)が、最大の未解決事件に挑む。(以下、ネタバレを含みます)
異色バディが“霧”に挑む刑事サスペンス
本作は、人の顔を見分けられない相貌失認を抱える休職中の若手警察官と、破天荒な検挙率ナンバーワンの左遷刑事が、未解決の事件に挑む完全オリジナルサスペンス。BABEL LABEL のナカモトユウと澤口明宏、そして『絶メシロード season2』の名倉良祐が監督を務め、王道のバディものに心理戦と軽妙なやりとりを織り込んだ。
錐は“驚異的な記憶力”を武器にする23歳の休職中の警察官。相棒の猿渡は高い検挙率を誇る一方、暴力事件で左遷された“昭和気質”の熱血刑事。社会の主流から少しはみ出した2人だが、それぞれの長所で事件に挑む。

再結成する“みかん部屋”のメンバーたち
“父の手帳”奪還で明らかになる“鬼頭”の素顔
療養中の錐は、過去に猿渡とすれ違った「親子連れ」こそ“カッパ男”だと確信。再捜査を猿渡に直訴するも拒まれた錐は、牛尾健司(梶原善)と豹頭敦史(八村倫太郎)を呼び戻し、解体された〈みかん部屋〉の旧メンバーで極秘作戦を敢行する。標的は鬼頭康臣(高橋克典)の執務室に保管された亡父・狗飼十四郎(山口馬木也)の手帳。牛尾が鬼頭を引きつけ、錐と豹頭が潜入して手帳の奪還に成功する。
十四郎の手帳と鬼頭の捜査ノートを突き合わせた錐は、鬼頭が真犯人ではないと判断して本人に伝える。鬼頭は「人員が割けない中で十四郎の遺志を自分ひとりで追っていた」と明かし、錐を危険に晒したことへの責任から〈みかん部屋〉解体を決めたと告白。錐は鬼頭の話のなかから要点を整理し、①自分が相貌失認である事実を犯人が以前から知っていたこと、②未報道の失踪情報を把握していたこと、の二点から「犯人は谷中署の内部者=警察官」と推理する。捜査が進むなか、生活安全課の横河(波岡一喜)が錐に接触する場面で今回の幕が下りた。

猿渡(丸山隆平)のかつての情熱は失われてしまったのか
再集結の熱が高まる一方で“猿渡不在”が物語に空白を刻む
旧〈みかん部屋〉が“父の手帳”奪還で息を合わせるほど、そこにいない猿渡の不在が際立つ。牛尾と豹頭、錐の呼吸が合うたびに、もう一人分の勢いが欠けている感覚が画面に残り、再集結の高揚と違和感が同居する構図が鍵になった。
同時に、鬼頭の過去像も示唆的だ。殉職した狗飼十四郎とチームを組んでいた頃の鬼頭は、現在の冷静な管理職とは別の、現場に飛び込む熱を持つ人物で、その面影はどこか猿渡を思わせる。十四郎を語る鬼頭の吐露は錐には“父の相棒”らしく映り、視聴者には“今ここにいない猿渡”の輪郭を浮かび上がらせる。不在を軸に過去と現在、喪失と再起をつなぐ演出が機能していた。

熱血漢だった頃の鬼頭康臣(高橋克典)と錐の亡父・狗飼十四郎(山口馬木也)
畳みかける展開と揺れる人間関係に「手に汗」「鬼頭は味方?」の声が集まる
SNSでは“父の手帳”を巡る潜入パートのテンポに「手に汗」「早く錐ちゃん助けて!」と熱量が高まり、鬼頭の吐露には「実は優しさが見えた」「敵か味方か揺れる」といった反応も多かった。離れていた面々が再び“仕事”で呼吸を合わせる姿に「旧みかん部屋の再集結が胸熱」という感想が並び、最終回へ向けた“追い視聴”ムードが加速。「9話で一気に加速、来週が待てない」「変装と潜入がクセになる」と、余韻と期待が同時に膨らむタイムラインとなった。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】

錐(平祐奈)のこの恰好はどこかの誰かに似ている

かつての”みかん部屋”室長も暗躍する

生活安全課の警察官・横河(波岡一喜)は何者なのか
記事提供元:Lemino ニュース
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